国道20号(甲州街道)沿い「八日町交差点」横の「ajirochaya(あじろちゃや)」(八王子市横山町)で8月4日から、美大生有志による作品展「あやかしコレクション 美大生が描く『幽ロード』の世界」が行われている。(八王子経済新聞)

 蔵内を暗くし懐中電灯越しに作品を見せる

 多摩美術大学(八王子キャンパス=鑓水)をはじめとした美大生35人が「妖」をテーマに作り上げた作品を展示する同展。画材などを扱う東美(横山町)の協力の下、同大の学生有志によるチーム「東美学生ギャラリー」が手掛ける。

 西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにも面している「ajirochaya」。夜になると「ユーロード」は妖怪たちがはびこる「幽ロード」になり、中でも東美の店主は妖怪コレクターとして作品を額装・保存していることから、今回、そのコレクションを披露したという設定となっている。

 2つある蔵のそれぞれを展示会場として活用。この内、大型の蔵については日中、あえて室内を暗くし懐中電灯越しに作品を観察するなど演出に工夫を凝らした。リーダーを務める同大グラフィックデザイン学科3年の高松裕衣さんは「蔵の古い雰囲気を生かしながら、どう見せるかを試行錯誤した」と話す。

 作品展は昨年に続き2回目。今冬から準備を進め、「八王子まつりもあるし夏にやりたかった。お祭りの中、お化けをテーマにするのは夏っぽい」とチームメンバーで同大グラフィックデザイン学科2年の中村さん。同大絵画科油画専攻2年の石渡由菜さんは「商店街にはこだわりがあるなど、面白いものが詰まっている。それを同世代にも伝えたい。八王子を身近にするきっかけになれば」と説明する。

 今月4日〜6日に「八王子まつり」が開催されたこともあってか、子どもを含む幅広い客層を得ることができているという。7日からは最終日を除きライブペインティングの披露も予定。高松さんは「ギャラリーは美術になじみがない人にとっては遠い存在だと思うが、今回は蔵。道を通りがてら気軽に見に来てほしい」とアピールする。

 開催時間は10時〜19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月10日まで。