認可外保育施設を併設したネイルサロン「たゆnail&にこにこ保育ルーム」(八王子市明神町3)がオープンして半年がたった。(八王子経済新聞)

 扉1枚を挟んでネイルアートのスペースが設けられている

 京王八王子駅から徒歩3分、「都合同庁舎東」交差点前に5月にオープンした同店。爪を削らない「パラジェル」を専門とするネイリストの田湯弥生さんがオーナーを務める店で、ネイルアートをしている間の保育へのニーズを満たそうと、ネイルサロンと扉1枚を挟んで生後2カ月〜6歳を対象とした認可外保育施設を併設する。

 保育士の経験を持ちながら、5年ほどネイリストとして仕事をしていたという田湯さん。出産後、仕事復帰しようとした時に市内で入所できる保育園を見つけることが難しかったことが出店のきっかけになったという。

 「待機児童が多いことは聞いていたが、0歳児を預かってくれるところはほとんどない。多いところでは80人も待っていて保育園を選べる状況でもない。預け先がなければ働けないということになった」と田湯さん。結果的に保育園に入ることはできたものの、「ニュースで見てはいたが、実際に足を運んでみて気付かされた」と話す。
 
 駅近くに店を持つことが夢だったことや「自分で認可外保育施設をつくってしまえばいい」という家族の後押しもあり、保育施設を備えたネイルサロンを立ち上げることを決意。「保育施設に関する市の条件をクリアするために面積や立地条件なども考えながら100件以上の物件を当たった。店を出せるところはいっぱいあったが、保育スペースも作るとなると断られることも多かった。オーナーが歓迎してくれたこともあって今の場所に決めた」と振り返る。

 田湯さんに加えネイリスト2人、保育スタッフ2人で運営。20〜70代と幅広い層に利用されているが、オープンから半年がたち、「最近、0歳児のお母さんの利用が増えている。ネイルアートをしている時、家族に預けていいのか葛藤があって頼みづらいことがあるよう。子どもが遊んでいる姿を見ながらできることなどから利用が増えているのでは」。このほか、「病院に通院されている方で、検査のため小さな子どもを病院には連れていけないということで預けていかれる方もいらっしゃる」と保育への新たなニーズも見られるという。

 今後はネイルアートのスクールの運営やワークショップの開催などにも力を入れていく方針。「子どもを預けることができないから働けない人はたくさんいる。仕事はできるけど仕事ができない環境なだけ。主婦をしながら育児もしているからスキルは高い。環境さえ用意できればそれが生かせる」と田湯さん。「女性が我慢して耐えるのではなく、やりたいことをやりながら、お子さんも楽しめる場を提供したい。働くお母さんの支援ができたら」と意気込む。

 営業時間は9時30分〜18時。「にこにこ保育ルーム」は完全予約制で、定員は6人。13時30分まで。