東大阪市役所本庁舎1階多目的ホールで7月17日、東大阪市民美術センター出張美術展「写真週刊誌『フォーカス』の表紙を描いた画家 三尾公三の世界展」が始まった。(東大阪経済新聞)

 1999年12月22日号の表紙原画など

 改修工事により休館中の東大阪市民美術センターが3カ月連続で主催する同ホールでの出張展示。大阪府が収蔵する「大阪府20世紀美術コレクション」所蔵作品から3つの展覧会を企画した。

 第3弾となる今回は、画家・三尾公三さんが描いた写真週刊誌「FOCUS(フォーカス)」(新潮社発行)の表紙原画展を企画。

 1923(大正12)年、名古屋生まれの三尾さんは、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)で日本画を学んだ後、洋画に転向。1960年代後半からはアクリル絵の具とエアブラシを用いて絵画でありながら写真のような作品を制作し、第3回ジャパン・アート・フェスティバル文部大臣賞をはじめとする数々の賞を受賞した。

 フォーカスは1981(昭和56)年10月に創刊したスクープ写真を売りにした写真週刊誌で、三尾さんは創刊号から1999年12月のミレニアム増刊号までの18年間、延べ919回にわたり表紙画を担当。2000年に76歳で死去するが、2000年9月20日号から再び三尾さんの表紙原画を使用し、最終号となった2001年8月15日・22日号(通巻1001号)の表紙は創刊号と同じ原画が使われた。

 会場には、三尾さんが描いた同誌の表紙原画から46点を展示。「モデルがいるわけではなく三尾さんの想像する女性像が描かれており、だまし絵的に紙がめくれているような技法が多い」と、学芸員の柳知明さん。「50代以上の人には青春時代、フォーカスを知らない世代の人にはエアブラシでこんな作品が描けるんだなど、それぞれの感じ方で見ていただければ。原画を近くでゆっくり見てもらえる展示になっている」と話す。

 7月21日14時からは、大阪府府民文化部研究員の中塚宏行さんが作品を鑑賞しながら解説するギャラリートークを行う。

 開催時間は9時〜17時(最終日は15時閉場)。土曜・日曜休み。7月28日まで。