広島市中心部の被爆建物の一つである百貨店「福屋八丁堀本店」(広島市中区胡町)屋上で8月6日、愛媛県出身の画家MAYA MAXX(マヤ・マックス)さんが恒例のライブペインティングを行った。(広島経済新聞)

 完成した絵画

 マヤさんは2006年から10年連続で、8月6日に「広島の街で受け取った思い」を表現しようするアートプロジェクト「Paint It, Peace!」に取り組んでおり、今回は集大成となる10回目を迎えた。

 会場内のステージに設置された横幅10メートルの巨大なキャンバスには、絵筆とはけを使って青色の「牛と馬の中間の動物」を描き、上から朱が入った赤いパステルで曲線を加えた。何に見えるかは、「見る人の受け取り方次第」とマヤさん。ステージ前に用意した約150席はほぼ満席となり、休憩を挟みながら予定よりも30分ほど早い約1時間30分で作品を仕上げた。

 描くモチーフは当日を迎えるまで考えない制作スタイルで、プロジェクト名から連想させた「自分の心を表現するワード」を選び、下書きせずに描き始める。マヤさんは「色の複雑さや構想よりも、生命感や生きている感じを伝えたい」と話す。

 これまで小学校グラウンドや基町の高層アパートエリア内の集会所周辺などを会場に開いてきたライブペインティングを終え、「10年という年月の重みを感じる。1番の収穫は10年間、毎年8月6日に広島に入れたこと」とマヤさん。今後も広島で作品を作っていくことを約束した。

 完成した作品は福屋9階エレベーターホール前で8月31日まで展示する。