演劇カンパニー「楽園王」が8月23日・24日、小劇場「サブテレニアン」(板橋区氷川町)で無料公演「夏の階段、一足(いっそく)飛び」を上演する。(板橋経済新聞)

 公演チラシを手にする長堀さん(後列中央)と出演者ら

 「楽園王」は1991(平成3)年に東京で旗揚げし、今年設立28年目を迎える演劇カンパニー。主宰者の長堀博士さんによるオリジナル作品や古典作品は、利賀芸術公園(富山県南砺市)で行われる「利賀演出家コンクール(現・利賀演劇人コンクール)」に史上最多となる7度の参加で優秀演出家賞や奨励賞を受けている。静岡舞台芸術センターでの招へい公演など、東京に拠点を置きながら全国的に公演活動を行っている。長堀さんはサブテレニアンが開催する演劇祭「板橋ビューネ」の立ち上げメンバーの一人でもある。

 今回の公演では、落語や歌舞伎、テレビドラマ化もされた捕物小説「半七捕物帳」(はんしちとりものちょう)や怪談作品で知られる劇作家・岡本綺堂の短編「停車場の女」を原作に、長堀さんが過去に外部の劇団に書き下ろした短編作品「赤い靴」や、過去に手掛けた怪談をテーマにした短編戯曲など計5作品を一つの公演に構成、「楽園王短編戯曲集」と題して上演する。同公演は、「楽園王」としても、長堀さん自身が関わってきた演劇公演でも初の試みとして、入場料を取らない無料公演として行う。

 長堀さんは「2日間だけの小公演、入場料を無料にすることも含めて実験的な取り組みで、将来の活動の指針になるような実りあるものにしたい。入場料を取らないことで、近隣の方々や観劇経験のない方にも足を運んでもらいやすく、参加する役者にとってもチケットノルマが無くなって友人などを気軽に誘いやすくなるなどメリットがあると思う。その分、Tシャツやグッズの売り上げで製作費を賄わないとならない」と話す。

 開演時間は、23日=14時・19時、24日=13時・18時30分(開場は開演30分前)。入場無料。要事前予約で各回定員30人。入場申し込みは「楽園王」のウェブサイトなどで受け付ける。