「はまどおり大学2017夏ゼミ」が8月1日〜3日、いわき市平地区周辺で開催される。3日間で13の授業を開講。子どもと大人が混ざり合って受講できるのが特徴で、1講座から受講できる。はまどおり大学、未来会議子ども分科会、ドリームラボの共催。いわき市中心市街地活性化基本計画(平地区)事業。(いわき経済新聞)

 「はまどおり大学2017夏ゼミ」チラシ

 はまどおり大学は4月にプレ授業が始まった、子どもから大人までが一緒に学ぶことのできる市民大学。来年4月の本格運営を目指し、いわき市内で仕事と子どもを持つ8人の有志によって運営されている。

 今までのプレ授業は全て平日の夜だったため、子どもが参加しやすい夏休みの昼間に開こうと夏ゼミ開催が決まった。内容は、映像制作講座や対話のワークショップ、ヨガ、まち歩き、行動療法や政治を学ぶ講座など。それぞれに特徴のある13の授業は、運営メンバーが「地域の子どもたちにこれを体験してほしい」「自分もぜひ子どもたちと一緒にこの人の話を聞きたい」という視点で企画したという。

 カメラマン・鈴木宇宙さんによる映像制作講座では、いわきの町中で映像や音を撮影し、2日間で一つのリズム動画を作る(8月2日・3日、参加費=各日3,500円)。NPO法人「カタリバ」が担当する「『カタリ場』体験プログラム」では、同NPOが全国各地の高校や企業で行っている「対話の授業」を出張で行う(8月1日、参加費500円、高校生以下無料)。

 はまどおり大学は、「地域の大人と子どもがつながれたら」「学ぶことで子どもの可能性を広げ、大人にも気付きを」「学びたいことを主体的に学べる場所」など、メンバーのさまざまな思いが重なって誕生した。「大学」と名付けた背景には、市民大学としての意味だけでなく、研究室やサークルなど、派生した学びの場もつくっていけたらという思いがある。

 「はまどおり」という部分にもこだわった。今回授業を開いている場所はいわきだが、「いわき」だけにくくりたくないという強い思いがある。震災後いわき市には、原発事故の影響で約2万2000人が今でも避難しているほか、いわき市自体も復旧のただ中にある。多様な背景を持つ人々が共存するいわきという土地で、地域の線引きや大人と子どもの線引きも取り払って共に学べる場所=「はまどおり大学」をつくっていきたいという。

 自身が学生のころから市民大学の構想を持っており、震災後いわき市に移住した、はまどおり大学メンバーの鈴木みなみさん(27)は「はまどおりには、働き方や生き方という『まちづくり』を、机上の空論ではなく実践している人がたくさんいる。それを学ぶことで新たな選択肢ができ、今の暮らしをもっと良くしていけるはず。子どもと大人が共に学ぶことで、地域には悩みを話せる大人がいるということを子どもたちに感じてもらえたら」と期待を込める。

 参加費は500円〜(授業により異なる)。当日参加できる講座も多数用意する。詳しい内容や申し込み方法はホームページで確認できる。