商業施設「イオン熊谷」(熊谷市本石)で7月17日、熊谷市立荒川中学校(橋本雅之校長)の生徒が熱中症予防の啓発活動を行った。(熊谷経済新聞)

 啓発活動は食品フロアの一角で行われた

 同市では「暑さ対策日本一のまち」としてさまざまな暑さ対策企画を実施。一環として市内公立中学生を対象に「暑さ対策地域へ発信!中学生サポーター事業」を展開している。

 同中学校では、暑さ対策としてミストの設置や「熱中症予防・対策啓発標語」のぼり旗を作成し、地域への発信を目的として啓発活動を企画した。

 保健委員会では、事前に「熱中症予防のために何ができるのか」意見交換し、「こまめな水分補給が大切であり、そのための熊谷市の水道水はおいしいのか」について熊谷市水道部を訪問し、調査・取材。「熊谷市の地下水はミネラルが多く含まれており、熊谷市の水道水は地下水7割、県行田浄水場からの水をブレンドし不純物を取り除き塩素処理をして水道水として供給されていること。20度以下に冷やして飲むと、よりおいしいこと」の答えを引き出し、一連の活動を「保健委員会だより」にまとめた。

 当日は保健委員と生徒会役員の3年生合計8人が、11時に店舗に立ち、「熱中症予防にご協力ください」「荒川中学校です。暑さ対策に麦茶を配布しています」と買い物客らに声を掛けた。作成した「保健委員会だより」と一緒に塩分補給のためのあめと麦茶を手渡したところ、のぼり旗や大きく掲示した熱中症予防のプリント内容に足を止める客もあり、用意した200セットは20分程で配布終了となった。

 同中学校の山田顕次郎生徒会長は「私たちの熱中症予防啓発活動によって、地域の方々に活力を与えられたならば、とてもうれしく感じる」と話した。石井優馬保健委員長は「自分たちの呼び掛けで、地域の方々に熱中症予防に関心を持ってもらえたと思う」と話した。

 同中学校の根岸幸代養護教諭は「生徒たちは遠慮がちに見ている子どもには塩あめを手渡しながら声を掛けたり、立ち止まったお年寄りには熱中症対策について説明したりと、呼び掛けもそれぞれ工夫していた」と話した。「学校内での取組みを校外へ発信することで地域の方々とも交流することができ、このことが災害発生時に対応できる地域力につながれば」とも。

 熊谷市教育委員会の淺井大貴指導主事は「学年によって内容が異なり、1年生は熱中症予防や適切な対処方法を学び、2年生で応急処置の意義とAEDの使用方法の実技、3 年生になると防災無線での放送や運動会・防災訓練などの行事で地域の皆さんに学んだことを発信する」と話した。「暑さ対策を子どものうちから学び、発信していくことで市民の皆さんへの啓発も広がっていくことを期待したい」とも。