お釈迦(しゃか)様の誕生を祝う「花まつり」に合わせたイベント「花まつりマルシェ」が4月7日、天台宗圓能(えんのう)寺(深谷市高畑、TEL 048-571-2580)で行われた。(熊谷経済新聞)

 【写真】圓能寺境内で行われたマルシェの様子

 以前から地元のおいしい農産物を販売して寺を地域の人々の交流の場にしたいと考え、今年3月に「寺マルシェ」初開催した同寺。住職の光栄澄人さんはマルシェに出店していた「ロマン食堂」の店主、岡野泰大さんから「花まつりの日に寺でマルシェイベントを行ったらおもしろいのではないか」と後押しされてイベントを企画した。

 境内には深谷市をはじめ県内各地からスリランカカレーやビーガンカレー、ホットサンド、ルーロー飯など飲食販売のほか、革製品やエスニック雑貨の販売、占い、タイ古式マッサージ、アクセサリー作りのワークショップなど13店舗が出店。寺と交流のある花店が「花手水」を展示したり、光栄住職がボランティア活動を行った宮城県南三陸町のワカメを取り寄せて販売したりするなど、さまざまなジャンルが集まった。新型コロナウイルス感染症対策として、販売スタッフをできるだけ少人数に抑え、店舗間は十分な距離を取り向かい合わないように配置。マスク着用を呼び掛ける看板やアルコール消毒液の設置も行った。

 花まつりは4月8日の「お釈迦様の誕生日」を祝う行事。参拝客はさまざまな草花で飾った花御堂(はなみどう)の中に安置されている誕生仏像に、お釈迦様が生まれた時に降ったとされる甘露の雨を再現した「甘茶」をかける。当日は同寺と交流のある寄居町の天台宗普光(ふこう)寺、深谷市の新義真言宗福寿(ふくじゅ)院から代表者が訪れ宗派を超えて「お釈迦さまを讃える言葉」を唱える「花まつり法要」も行われ、花まつり限定の御朱印が頒布された。当日は本堂でヨガのワークショップや、シンガー・ソングライターのライブもあり、約250人が来場した。

 参拝には地元住民、同寺檀信徒も多く訪れ、出店者の中には午前中に完売した店もあった。立ち寄った70代女性は「お寺の方から音楽が聞こえてきたので立ち寄った。寺なので子どもたちにも安心。花まつりにお寺が賑(にぎ)やかになるのはいいと思う」と笑顔で話していた。光栄さんは「寺は昔、もっと人が集まる場だった。今後はマルシェだけでなく、子どもたちの集まる場として、寺子屋のような展開も考えている。地域の皆さまの役に立てるよう、寺のもつ可能性を広げていきたい」と話す。「5月18日にはヨガイベントと合わせて『お寺deマルシェ』を予定している」とも。