絶滅危険性が最も高い種に指定されたホシザクラが群生する町田の片所谷戸(かたそやと)でホタルの飛光がピークを迎えている。(町田経済新聞)

 周辺は宅地化が進む

 地元で自然観察会や下草刈りをしている「小山のホタルと自然を守る会」は毎年、ホタルの発生状況を調査。今年は5月31日に発生が確認され、6月19日、昨年も含めて最も多いという50匹以上を確認した。同会会長の菅原信明さんは「20日が今シーズンのピークになりそう」と話す。

 片所谷戸は多摩境駅から約500メートル離れた斜面緑地。中央を流れる川にはカワニナやゲンジボタル、ホトケジョジョウが生息。オオムラサキなど希少生物も確認されている。しかし、2015年に始まった開発事業で谷戸が大きく削られ、貴重な自然が残るエリアは町田市が買い取ったものの区域面積は約7000平方メートルに縮小。自然環境への影響が懸念されている。

 ホタルの発生期間中、同会主催の観察会には、近隣の小学生や親子などが訪れ、観察員の説明で谷戸の自然への理解を深めている。20日の夜も70人以上が訪れ、子どもたちは空から舞い降りる光の神秘的な光景に驚いていた。

 ホタルは7月〜8月に産卵・孵化する。菅原さんは「孵化(ふか)した幼虫がうまく水面に落ちるように草刈りをしたり、湧水量の継続調査をするなど、来年に向けて活動していきたい」と話す。