デビュー30周年を記念して、ZARD/坂井泉水さんの詞に迫る展覧会が5月15日より、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4)で開かれる。(相模原町田経済新聞)

 坂井さん(1967-2007)は1991(平成3)年、「Good-bye My Loneliness」でデビュー。2000年代にかけての経済低迷や災害によって希望を失っていた時代、「普通の人の傍らにある喜びや悲しみを自分らしい言葉で、そして音楽を通して表現していきたい」という思いで詞に向き合い、16年の活動で、「負けないで」や「揺れる想い」など155曲(逝去後発表の詞含む)の作詞を手掛けた。

 同展は、代表曲を振り返りながら坂井さんが愛唱した石川啄木の短歌や「詞」に込められた思いに注目。詞が紡ぎだされるまでを直筆歌詞やレコーディング資料などを通してひもとく。主な展示作品は、「負けないで」直筆原稿、石川啄木歌集「一握の砂」、トイピアノ、愛用のヘッドフォンなど。

 関連イベントとして、池田功さん講演会「啄木短歌と坂井泉水のことば」(5月15日)、鈴木謙一さんと寺尾広さんのトークショー「ZARD 坂井泉水の詞へのこだわり」(6月5日)、植村愛音さん「手製本 詩集づくりワークショップ」(6月12日)、ZARD検定(会期中)を予定する。

 「出口の見えない不安、孤独や閉塞感に包まれた今だからこそ、坂井泉水の『ことば』は私たちの心に語りかけ、新しい明日へとそっと背中を押してくれることでしょう」(担当学芸員)

 観覧には日時指定の事前予約が必要。チケットの販売方法は4月下旬、展覧会ウェブサイトに掲載する。観覧時間は9時30分〜17時。月曜・6月10日・7月8日休館。観覧料は、一般=600円、大学・高校・中学生=300円、小学生以下無料。障がい者手帳、愛の手帳などを提示した場合は半額。講演会とワークショップはイベシスやイベントダイヤルによる事前申込みが必要。7月11日まで。