物流不動産業などを手掛ける日本GLP(東京都港区)は9月24日、先進的物流施設「GLP ALFALINK 相模原1(以下、相模原1)」(相模原市中央区田名)を竣工した。(相模原町田経済新聞)

 【写真】GLP ALFALINK 相模原の竣工記者会見

 圏央道ICにほど近いキャタピラージャパン相模事業所の跡地、約29ヘクタールに最新設備を整える4棟の物流施設を配置し、同社が目指す「創造連鎖する物流プラットフォーム」を具現化するプロジェクト。

 最初の物流施設「相模原1」は地上5階一部6階建て、免震・鉄筋コンクリート造。72時間のBCP機能を備える。共用棟「リング」と合わせた延床面積はプロジェクト最大の約33万1300平方メートル。地元企業のギオンのほか、佐川急便、西濃運輸など10社以上が入居し、トラックターミナルや冷凍冷蔵設備なども活用して「サプライチェーンの圧倒的な効率化」を進める。

 直径約90メートルの共有棟「リング」は地域住民などにも開放。カフェ、レストラン、コンビニ、託児所などを備え、隣接地には芝生広場やホームタウンチームとのコラボイベントも想定する多目的コートを設ける。歩廊とペデストリアンデッキで全棟をつなぐことで、歩車分離だけでなく、人々の交流やビジネスの創出を促し、地域にとって開かれた物流施設を目指すという。11月には相模原市長らを招いたお披露目イベントを開催予定。

 竣工記者会見で帖佐義之GLP社長は「ALFALINKは物流デベとして過去20年の集大成。縁の下の力持ちだった物流施設の存在が全面に出る。業界のマイナスイメージをプラスに転じて魅力ある職業に変えていく」などと意気込む。

 ギオンの祇園義久会長は「約50年前の創業時、相模原は物流というより製造業の街だった。キャタピラー三菱の跡地が物流に変身しようとしている。本来であれば、A&A地区(麻溝台・新磯野地区)に独自の物流施設が完成していてもおかしくなかった。土壌汚染の除去作業終了後、GLPの協力を得て完成させる予定。近隣5ヵ所の物流施設を有効利用して物流網を構築している。相模原1では冷凍・冷蔵・常温の3温度帯の商品を扱う施設を半年〜1年先にフル稼働させる」などと話す。

 相模原1は、延床面積20万平方メートルを超える環境影響評価の対象建築物。敷地周囲は国道129号と県道63号が通り、南側で大規模物流施設と隣接、東側と北側の市道沿いには住宅が立地している。事業者は交通混雑への対応について、敷地外での車両待機や滞留の防止、入庫・出庫のピーク調整、周辺道路混雑時のルート分散などにより影響を低減する計画を立てている。また、4棟すべてが通常稼働した時期に交通量調査を行うとしている。