長崎市歴史民俗資料館(長崎市平野町)で現在、「戦時中の暮らし展」が開催されている。(長崎経済新聞)

 産衣(うぶぎ)

 展示品は貨幣や紙幣、切手、軍事郵便はがき、手製の教科書、大東亜戦争世界要図、旭日旗寄せ書き、防空頭巾、もんぺなど、戦時中に使われていた約200点。主に1937(昭和12)年の盧溝橋事件に端を発する日中戦争から第2次世界大戦へと向かい、1945(昭和20)年8月15日の敗戦までの「戦時体制下」に使われていたもの。

 さまざまな統制下に置かれた戦時下の人々は、物資が不足していたため質素で倹約中心の生活を強いられ、代用品や代用食も多く作られた。

 展示品のうち、旭日旗寄せ書きは、戦地に出征する兵士のために友人や関係者が武運長久(武運=戦いの勝運。兵士がいつまでも無事なこと)を祈願して寄せ書きしたもの。軍用手票は戦地や占領地で通貨の代用として使われた手形。紙製投砂弾は、砂が約1升(約1.8リットル)入っている消火剤。恩賜(おんし)のたばこは、「賜」の文字の箱に日本専売公社製造の菊の御紋(天皇家の紋章)が描かれたたばこ10本が収められている。

 開館時間は9時〜17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。8月20日まで。