東京・日本橋で7月23日、恒例の「名橋『日本橋』橋洗い」が行われた。主催は、名橋「日本橋」保存会(中央区日本橋室町1)。(日本橋経済新聞)

 「日本国道路元標」を全国7カ所から集められた名水で清める「名水合わせ」

 日本国道路の原点で五街道の起点となる重要文化財「日本橋」の美化保存のため、地元有志らが年に一度集まり、橋を洗う同イベント。今年も同地区の町内会や地元企業から約1850人が参加した。

梅雨明け後、初の日曜日となったこの日、洗浄水は雨水などをろ過した再生水を利用し、排水汚染防止のため、合成洗剤ではなく無添加のせっけんを使ったりするなど環境にも配慮。橋上では子どもたちが消防車からの放水に歓声を上げ、参加者たちもびしょぬれになりながら手作業で橋を洗っていた。

第1回は1971(昭和46)年で、地元町会の青年部が中心となり、国道事務所や警察、消防・消防団等の協力を得て道路を通行止めにして橋のすみずみまで磨き上げる橋洗いを実施。以降毎年7月第4日曜日を開催日として続けられ、今年で47回目。今では日本橋の夏の風物詩の一つとなっている。

 7月19日に国土交通省と東京都が2020年以降、日本橋橋上の首都高を地下化する方針を正式に発表したこともあり、参加者もデッキブラシで橋を磨きながら首都高撤去の話題で盛り上がっていた。

「日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会」の橋本敬会長は「これまでに、保存会や地元企業、ロータリークラブなどとともに約44万2千人の署名を集め、2015年9月に衆議院議長、今年6月6日に参議員議長あてに『日本橋地域の上空を覆う首都高速道路の撤去又は移設に関する請願書』提出してきた。長年取り組んできた努力が報われる形となった。感慨深い」と話す。「都も国交省も、東京観光の中心地を日本橋と捉えていただいているようなので水辺の美しさを取り戻すことは一つの大きなポイント。これを機会に、日本橋が江戸時代のように日本の文化や経済の中心として再生できれば」と笑顔を見せる。