岡山の銭湯「情熱の湯 清心温泉」(岡山市北区清心町2、TEL 086-252-3011)が7月29日、営業再開から5周年を迎えた。(岡山経済新聞)

 清心温泉の入浴客たちと番頭の二宮丈晴さん

 同銭湯は1949(昭和24)年にノートルダム女子大学の東に創業。2009年に営業を休止したが、前経営者の息子の二宮丈晴(たけはる)さんが2012年に営業を再開した。

 二宮さんは倉敷市在住で会社員をしながら週末をメインに月5〜7日営業する。5周年までに営業回数は393回に達した。多忙な二宮さんの手伝いを次男で高校2年の純(じゅん)さんのほか、常連の入浴客がボランティアとして協力する。

 ボランティアは浴槽やろ過機の掃除、貸し出し用タオルの洗濯、初めての入浴客の案内などを行う。コインランドリーがあったスペースを「焼き鳥テラス」に変え、材料や飲み物を仕入れて調理・販売を交代で行い、飲食をしながら談笑する。再開時から通う沖田亨さんは「ここに来れば入浴歴は関係なく自然と話が盛り上がり、楽しい時間を過ごせる。番頭の二宮さんに頼まれてボランティアを組織しているのではなく、一人一人ができることを自然と補っている」と話す。

 同銭湯は男女別に浴槽1つと8席を備える。手書きの看板など、レトロな雰囲気が好まれるという。湯沸かし器などの機械は営業再開前から使っている。機械が動き続ける限り営業しようと試みたのが営業再開の動機といい、二宮さんは「機械類は古く、いつ壊れても不思議ではない。メンテナンスの費用捻出は厳しく、続けられる限り継続したい」と話す。

 不定期営業を補おうと二宮さんが毎日更新するブログは、入浴客の楽しみの一つ。営業日の更新のほか、部活動など団体入浴客の激励、サッカーJ2ファジアーノ岡山のサポーターとの交流の様子、テレビや新聞の取材などを独自の切り口で語る。ブログをきっかけに東京、関西などから訪れる銭湯ファンもいるという。

 営業再開後の1日当たり最多入浴客数は418人。2015年11月8日に第1回おかやまマラソンのランナーを迎えた。整理券を配布してボランティアが誘導した。今年11月12日に開かれる同マラソンの入浴客目標は480人。県内外のランナーを一人でも多く迎えようと、最多記録更新の検討が始まっている。

 営業時間は16時〜23時。入湯料は、大人=400円、高校生=300円、小学生以下=100円。営業日は同ブログを参照。