青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で12月24日、サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)とアルバルク東京(A東京)が対決した。(シブヤ経済新聞)

 東海大の先輩後輩対決となった竹内譲次選手と満原優樹選手

 共に渋谷区をホームタウンに活動する両チームのダービーとなった今節。会場には両チームのファン2811人が集まり、同会場通算来場客数は10万人を突破した。

 最後に逆転劇が待っていたこの日。最終クオーター(Q)序盤までA東京がリードする展開となったが、残り5分で1点差を奪い合うシーソーゲームとなり迎えた残り32秒。SR渋谷・ベンドラメ礼生選手がドライブ(ドリブルでディフェンスを抜くプレー)でファウルを得てフリースロー2本を沈め1点リードすると、その直後にはA東京・田中大貴選手のドライブを体を張って止めリードを死守し試合終了を迎えた。

 ベンドラメ選手は勝利を引き寄せたプレーを「積極性が持ち味なので、チャンスを逃さずコースが空いたのでドライブに行った」と振り返り、その後のフリースローは「プレッシャーを感じなかったと言えばうそになるが、ロブ(=ロバート・サクレ選手)が『いつも通り打て』と言ってくれたのでリラックスして打てた」と話した。

 試合序盤はA東京が3連続得点でリードし、SR渋谷はシュートが決まらない中でもリバウンドを取ったり、ルーズボールに飛び込んだりアグレッシブにプレー。2点差で迎えた第2Qには田中選手が7得点をマークするなどA東京が21得点を挙げ、点差を広げることに成功。SR渋谷の堅守が見られた第3Q、オフェンスファウルを誘発したり、24秒バイオレーション(24秒ルール=攻撃時は24秒以内にシュートを決めるかリングにボールを当てなくてはいけない)を取ったりディフェンスから流れを作りサクレ選手を中心に点差を詰めていくが、A東京も終盤には3連続得点で追随を許さなかった。最終Qはサクレ選手が強さを見せ11得点を挙げ、62対60でSR渋谷が逆転勝利。今節は1勝1敗の痛み分けとなった。

 SR渋谷・山内盛久選手はキャリアハイとなるアシスト11本で勝利に貢献したが、「ターンオーバーも多かったので悔しい気持ちの方が大きい」と厳しい評価。元チームメートの滋賀レイクスターズ・並里成選手がB1リーグ最多となるアシスト14本を決めたことに触れ「3本足りなかった」としつつ、「チームメートが決めてくれるおかげでもある。アイコンタクトでパスを出せるようになってきた。上手くいけば(14本以上)決められると思う」と記録越えにも意欲を見せた。

 この日、試合前のミーティングにサンタクロースの格好で登場したという山内選手。「昨日負けたのでやろうか迷ったが、逆に明るくいった方が良いと思った。その結果、(ファンの)皆さんにも勝利というクリスマスプレゼントを届けられたかな」と勝利の喜びを表現。4人の息子たちにもすでにプレゼントを贈ったと言い、自身へのプレゼントには「先月生まれた4男も(先月帰った時にしか)抱っこできていないので、休みと沖縄行きのチケットが欲しい」とも。今節、クリスマスを意識して赤色のバッシュを履いたベンドラメ選手はインスタグラムなどにもよくアップするほど「靴が好き」なことから「靴」を挙げた。

 田中選手は「終盤にミスをして迷惑をかけた。接戦の時に良い戦いができなかった。優勝を目指すチームの中心としてそういうパフォーマンスをしてはいけない。自分に責任がある」と自責の念を吐露した。

 SR渋谷はプレシーズンとなったアーリーカップ含めA東京からの初勝利となった。勝久ジェフリーヘッドコーチ(HC)は「尊敬しているチームなのでうれしい」と笑顔を浮かべ、A東京ルカ・パヴィチェヴィッチHCは「SR渋谷はけが人を抱え苦しんでいる中、モチベーションを高く持ってハードに試合をしたのが素晴らしかった」とたたえた。

 次節、SR渋谷は今月30日・31日に川崎ブレイブサンダースを、A東京は今月31日・来年1月1日に千葉ジェッツふなばしを、それぞれホームに迎える。