滑川にある国登録有形文化財「旧宮崎酒造」(滑川市瀬羽町)に7月20日、シェアリング・カフェ「cafe うみいろ ぼんぼこさ」がオープンした。(富山経済新聞)

 富山湾に沈む夕日が望める店内

 かつて北国街道の宿場町として栄えた滑川市にある同所は、明治時代から「ぼんぼこさ」の愛称で親しまれてきた。近年カフェとして利用されていた蔵の2階を改装し、より多くの方に携わってもらえるよう曜日や週ごとに店主が入れ替わるシェアスタイルを採用した。

 船内をイメージさせる大きな船舶用羅針盤や古いカンテラ、ガラスの浮き球などがディスプレーされた店内は、カウンターに面した窓から富山湾が一望でき、晴れた日の夕暮れ時には海に沈む夕日を見ることもできる。

 現在、同店の中心となり運営するのは、木曜〜土曜を担当する「黒船屋」店主の水林史さん。店名は竹久夢二の代表作と音楽家である自身の芸名「黒船レディ」にに由来するという。

 食事メニューは「うみいろカレーセット」、「本日のスープセット」などがあり、農家「笑農和(えのわ)」の無農薬栽培の米をはじめ、自然農「はるもにあの畑」の黒米、パン店「みうらぱん」のパンなど地元・滑川より多くの食材を仕入れている。

 店主のお薦めは焼き菓子「mukunki」(立山町)のチーズケーキと季節の自家製シロップが付く「うみいろハーブティー」、「うみいろソーダ」。「目にも鮮やかでシロップを入れると色が変わるのもお客さんに楽しんでもらえているよう」と早くも人気メニューとなっている。

 提供するメニューは店主によって変わり、第1・第2日曜と祝日は「N.M.K」(NPO法人 滑川宿まちなみ保存活用の会)によるドリンクやかき氷の販売、第3日曜は「じんでんや」が担当。滑川の海洋深層水を活用したコーヒーやソフトドリンク、アルコールやおつまみなどを用意する。最終日曜は「woodspace+plus」主催のフリーマーケットが行われている。

 「黒船レディ」として音楽活動もする水林さんは「毎日の海の景色が本当に奇麗なので、たくさんの人に来ていただきたい。特別でありながら、幅広い年齢層に開かれる文化発信の場になっていけたら」と話す。

 今後は母屋1階部分も併せて、ライブやワークショップ、映画上映などイベントや企画の空間シェアリングも募集する予定。

 営業時間は12時〜日没頃まで。営業日はフェイスブックで確認。