大型で非常に強い台風10号は6日、北上して九州へ接近した。本県は午前に強風域、午後に暴風域に入り、各地で大雨や暴風となった。県によると、午後9時までに都農、川南町を除く24市町村の46万8893世帯100万3475人に避難指示・勧告が出され、宮崎日日新聞のまとめでは、同8時までに1万1842世帯2万2636人が避難所に身を寄せた。暴風や大雨は7日朝まで続き、降り始めからの総雨量は800ミリに達する恐れがある。宮崎地方気象台は土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。
 4日午後9時の降り始めから6日午後10時までの総雨量は、美郷町神門537・5ミリ、椎葉村428・5ミリ、諸塚村391・5ミリなど。日向市と美郷、高千穂、五ケ瀬、日之影町、椎葉村には土砂災害警戒情報が発表され、西米良村を流れる一ツ瀬川と高千穂町を流れる五ケ瀬川では氾濫危険水位を超えた。
 午後9時までに、日向市と門川、木城、美郷町は一部地域の2606世帯5852人に避難指示、宮崎市など24市町村は46万6287世帯99万7623人に避難勧告を発令した。
 最大瞬間風速は午後10時までに、小林市34・4メートル、西米良村32メートル、五ケ瀬町鞍岡29・2メートル、高千穂町27・4メートルの観測史上最大を観測。このほか、宮崎市赤江34メートル、串間市29メートル、都城市28・7メートルなどだった。小林市では強風で堆肥舎が倒壊した。
 大雨の影響で、国道10号の宮崎市高岡町内山―都城市高城町本八重、国道220号の宮崎市小内海―日南市富土、同市宮浦―風田が通行止め。高速道路は九州、宮崎、東九州、九州中央自動車道と延岡南道路で通行止めが相次いだ。
 九州電力によると、午後11時現在、23市町村の約2万5700戸で停電している。
 同気象台によると、県内は7日明け方まで暴風、朝まで大雨への警戒が必要となる。7日午後6時までに予想される降水量は多い所で1時間80ミリ、24時間500ミリ。
 県内の全市町村は6日までに、全小中学校で7日の臨時休校を決めた。県教委によると、同日は全日制の県立高や五ケ瀬中等教育学校など県立学校38校が自宅待機、特別支援学校13校が臨時休校。通信制、定時制の各2校も自宅待機を決め、定時制の残り3校は同日判断する。
<b>強風あおられ 6人けが</b>
 県内では6日、台風10号による強風にあおられるなどして60〜90代の男女6人が負傷した。全員が軽傷。
 県や消防局・消防本部などによると、延岡市の60代女性は風におあられ転倒し、左肩を負傷。同市の90代女性は石畳の階段を歩いている最中に風にあおられ、後方に転倒し、ブロック塀に頭をぶつけた。
 宮崎市では80代女性が歩行中に転倒して右眼部から出血、同市の70代女性は路上で転倒し、頭や顔に傷を負った。串間市では自転車走行中の75歳男性が風にあおられ、転倒した。えびの市の60代男性は、屋外で作業中に落下してきた自宅の屋根瓦が腰に当たり、負傷した。