ブルーベリーでコロナ無害化 県産「くにさと35号」
研究は、同大学医学部の森下和広教授を中心に、農学、工学部、産業動物防疫リサーチセンターの教授らでチームを作って展開。同大学は、2004年から成人T細胞白血病やC型肝炎を引き起こすウイルスの増殖を抑える作用があるとして、ブルーベリーの茎と葉の成分を研究しており、15年以上積み上げてきた研究成果の応用を試みた。昨年9月にスタートした実験では、県内のみで生産されている品種「くにさと35号」の茎と葉を熱水や超音波などで処理し、抽出した成分サンプルを使用。サルの腎臓から培養した細胞にサンプルを加えた後、新型コロナに感染させると、最大99%以上のウイルスで毒性などがなくなる「不活化」が確認された。