働き方改革やコロナ禍の影響でリモートワークが増加。結果、働き方や働く時間が自由になり、会社員もこれまでより副業しやすい環境が生まれつつある。ただ、副業で収入を得ようとしても、一定の収入を得るにはかなりの熟練やスキルが必要という話も聞く。では、貯蓄を増やしていくためには、支出を抑える「節約」と収入を増やす「副業」のどちらに重きを置いた方がいいのだろうか。全国の20〜40代の会社員378人を対象に調査した。

Q. 貯蓄を増やしていくための手段として節約と副業のどちらを重視しますか?

節約を重視する 28.0%
節約と副業の両方を追求する 45.8%
副業を重視する 17.2%
どちらも行わない 9.0%

節約を重視する人が副業を重視する人を10.8ポイント上回り、節約の方がより重視される傾向となった。両方を追求する人と合算すると、貯蓄を増やす手段として節約を考えている人は73.8%、副業を考えている人は63.0%となる。全体の3分の2弱が副業を考えており、会社員にとって副業はかなり一般的な選択肢となっていることがうかがえる。

男女別に見ると、「副業を重視する」男性は16.1%、女性は18.2%と女性の方がやや副業を重視する傾向にある。ただし「両方を追求する」と合わせると男性63.3%、女性62.6%となりほぼ差はなくなる。

世代別では、「副業を重視する」人は20代で21.5%、30代で18.1%、40代で15.1%と世代が上がるほど少なくなった。「どちらも行わない」人は20代で4.6%、30代で8.7%、40代で10.8%と世代と共に増加した。

また、「どちらも行わない」人は子どもがいない人の7.1%に対し子どもがいる人では11.7%となった。世代が上がり、子どももできると、貯蓄をする余裕がないということもあるのかもしれない。

Q. 前問での回答の理由を教えてください

【節約を重視する】
「節約の方が楽だから」(男性、20代)
「これ以上、家族との時間を削りたくないため」(男性、30代)
「(会社が)副業禁止」(男性、40代)
「副業に力を入れると結局生活水準を上げてしまい、貯蓄できないかもしれないから」(女性、20代)
「副業をする自信や勇気がないから」(女性、30代)
「副業で本業をおろそかにしては元も子もない」(女性、40代)

節約を重視する人には、節約の方が手軽であるという理由や、副業禁止を含めなんらかの原因で副業を行うことが難しいという理由が多いようだ。

【節約と副業の両方を追求する】
「均等にすればバランスが良いから」(男性、20代)
「方法が多いに越したことはない」(男性、30代)
「副業をしても支出を減らさなければ貯まらないので」(男性、40代)
「出来ることをできる範囲でやっていくのがベストだと思ったから」(女性、20代)
「収入と支出の両面で考えるほうが効果が大きいと思うから」(女性、30代)
「節約も少し意識しつつ、空いた日で単発の副業ができたらうれしい」(女性、40代)

両方を追求する人は、当然ながらバランスを重視する人が多いようだ。節約重視派と共通だが、副業により収入が増えても、それに伴って支出も増えてしまっては意味がないので、節約は意識し続けるという声は少なくない。

【副業を重視する】
「自分の生活レベルは落としたくない」(男性、20代)
「日常生活ぐらいは我慢したくない」(男性、30代)
「我慢して毎日少しのストレスを感じるよりも、毎日我慢せず楽しく暮らしたいから」(男性、40代)
「削って大変な生活をしたくない」(女性、20代)
「収入を上げた方が選択肢が広がるから」(女性、30代)
「減らす方より増やす方を重視した方が生活が豊かになると考えるから」(女性、40代)

あえて節約は行わないのだ、という明確な意志が表れた回答が多く見られた。副業を重視したい人は、生活水準を落としたくないという意識が強いようだ。

なお、「どちらも行わない」とした人からは有効な回答が得られなかった。

貯蓄の手段としては節約の方がより一般的ではあるが、節約と副業の両方を行う・行いたいという会社員も多く、副業が会社員に浸透していることがうかがえた。会社員が生活水準をあまり落とすことなく貯蓄できる手段として、副業は魅力的な選択肢となりつつあるようだ。

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「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2020年7月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:378件