東京証券取引所に上場するETFのなかでも、米国株ETFと並んで大きく残高を伸ばしている『外国債券ETF』。その理由は、外国債券ETFの利回りの高さや、株式との値動きの違いによる分散投資などにあるようです。

今回は、外国債券ETF投資のことを少しご紹介します。

盛り上がりをみせる外国債券ETF

東証に上場する米国株ETFと外国債券ETFの純資産残高の推移をみると、過去5年間で外国債券ETFの純資産残高が大きく増加していることが分かります。さまざまな投資家が、収益機会を求めて外国債券へ投資する機会が増えてきているようです。

<東証上場の米株ETFと外国債券ETFの純資産残高の推移>(2016年10月末〜2021年10月末)

※2021年10月末時点 東証に上場する国内籍ETFを対象として集計
※信頼できる情報をもとに日興アセットマネジメントが作成

外国債券ETFの種類と特徴

東証に上場している債券ETFのうち、外国債券ETFは、先進国や新興国の国債、先進国の法人が発行する社債などに投資するものがいくつもあります。

外国債券ETFには、それぞれ連動対象の「債券指数」があり、指数の中身に合わせて、複数の国や企業の債券に分散投資を行っています。外国債券でもインデックス投資が可能なのです。

債券投資と債券ETF投資の違い

債券への投資目的で、「投資元本を減らさないようにしたい」とお考えの方は多いかもしれません。新規発行された個人向け日本国債を中途解約せずに満期まで保有すると、定期的な金利(クーポン)収入に加え、投資した元本は全額戻ってきます。

また、外国債券の代表格であるアメリカドル建ての米国国債(利付債)を新規発行から満期まで保有した場合、アメリカドルでの投資元本は保全され、保有期間中には定期的に金利(クーポン)収入を見込めます。

ただし、すでに発行されている債券(既発債)を取引しようと思うと、店頭(相対)取引が一般的で、実際の取引価格が投資家からは見えにくい側面があります。

債券ETFの場合、連動対象の「債券指数」に組み入れられている債券が、償還前に指数の組入条件に適した新たな債券に定期的に入れ替わっています。そのため、債券ETFには個別債券のような満期償還はなく、評価額は変動します。

東証に上場する債券ETFであれば、株式市場での取引となるため、透明性の高い取引ができます。そして、日本円のまま、複数の債券に手軽に分散投資ができます。

株とは異なる値動きをする外国債券ETF

外国債券ETFの値動きは、株式に比べて穏やかという特徴があります。

過去5年間での外国債券ETFと株価指数(TOPIX(日本株)・S&P500(米国株)・全世界株)との値動きを比べてみると、外国債券ETFは相場の急激な変化があったときにも、株価指数のように大幅な変動をしておらず、値動きの上下の動きが限定的です。このため、株式とのリスク分散の観点で外国債券ETFを組み入れる運用手法も一案といえます。

<外国債券ETFと株価指数の価格の推移>(2016年10月末〜2021年10月末)

※信頼できる情報をもとに日興アセットマネジメントが作成 すべて円換算した指数値(配当込)をもとに算出
※2016年10月末を1,000として日興アセットマネジメントが指数化
※グラフは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません
【連動対象指数について】
・上場米債(為替ヘッジなし): S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て)
・上場米債(為替ヘッジあり): S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て、円ヘッジ)
・上場新興国債: 円換算したブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス
・上場外債:FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)
・全世界株:MSCI ACWI ex Japanインデックス

分配金利回りの高さが魅力の外国債券ETF

外国債券ETFは、日本国債よりも高い利回りが特徴といえます。そのため、インカムゲインを目的として外国債券ETF投資を考えることが多いようです。

下のグラフを見てみると、現在の個人向け日本国債(固定5年)の金利が年率で0.05%ですが、日興アセットの運用する外国債券ETFの場合、米国や欧州の国債を中心に投資する上場インデックスファンド外国債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)(愛称:上場外債)は、分配金利回りは2.18%です。

また、新興国の国債に分散投資をする上場インデックスファンド新興国債券 (1566)(愛称:上場新興国債)は、分配金利回りは5.06%、米国の国債に投資する上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)(1486)(愛称:上場米債(ヘッジなし))が2.34%の分配金利回りとなっています*。

*すべて税引き前。2021年10月末時点。

<個人向け日本国債(5年固定)の利率と外国債券ETFの分配金利回り>

※2021年10月末時点 信頼できる情報をもとに日興アセットマネジメントが作成
※外国債券ETFは、日興アセットが運用するものを表示。ETFの分配金利回りは、税引き前であり、2020年11月1日〜2021年10月末に支払われた分配金の合計を2021年10末の基準価額(信託報酬控除後)で除したものを使用しています
※ETFの分配金利回りは過去のものであり、投資者の皆様の実質的な投資成果を示すものでも、将来得られる期待利回りを示すものでもありません。運用状況によっては、分配金額が変わる場合または分配金が支払われない場合がございます

満期管理のいらない外国債券ETFを使って、定期的な分配金収入を

複数の債券に投資をする外国債券ETFでは、投資先の債券からの金利収入を決算日ごとに分配金として投資家に支払います。

日興アセットが運用する外国債券ETFは決算日が年に複数回あり、定期的に投資家が分配金を受け取ることができる仕組みになっています*。個別債券のように満期償還を気にせずに、長期運用しながら日本円で日本国債よりも高いインカムゲインを得る投資スタイルをお考えになるのはいかがでしょうか。

*ETFの場合、運用状況によっては、分配金額が変わる場合または分配金が支払われない場合がございます

<個人向け国債の利払日・日興アセットの外国債券ETFの決算日>

※2021年10月末時点

(外国債券ETFの正式名称について)
1677:上場インデックスファンド外国債券(FTSE WGBI)毎月分配型
1566:上場インデックスファンド新興国債券、1486:上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)
1487:上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)

 

(指数の著作権などについて)
・FTSE世界国債インデックス(除く日本)
・ブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス
・S&P米国債7-10年指数
・TOPIX(東証株価指数)
・S&P500®指数
・MSCI ACWI ex Japanインデックス