会社員などの老後の年金を充実させる「3階建て」年金制度の最上階として確定拠出型年金がある。税制上の優遇を受けながら自己責任で自由に投資し、成果は60歳以降に年金または一時金のどちらでも受け取ることができるが、会社員は確定拠出型年金をどう受け取って何に使いたいと考えているのだろうか? 運用益を目指した投資を行っている、全国の20〜40代の会社員362人を対象に調査した。

Q. 確定拠出型年金に加入していますか?

企業型DCのみに加入している 32.3%
iDeCoのみに加入している 29.3%
企業型DCとiDeCoの両方に加入している 7.5%
確定拠出型年金には加入していない 30.9%

「企業型DCのみに加入している」人が最も多く32.3%を占めた。「確定拠出型年金には加入していない」人も30.9%いたが、投資を行っている会社員の69.1%がなんらかの確定拠出型年金に加入している。

確定拠出型年金に加入している人に、どのように受け取りたいかを訊いた。

Q. 確定拠出型年金はどのように受け取りたいですか?※現時点で最も受け取りたいと思う方法をお答えください。

一時金受取のみ 23.6%
年金受取のみ 30.8%
一時金と年金を併用する 28.4%
まだ考えていない・わからない 17.2%

確定拠出型年金の受け取り方としては、「年金受取のみ」が最多の30.8%だった。「一時金と年金を併用する」人が僅差の28.4%で続く。一部でも年金として受け取りたいと考えている人が6割近くとなったが、一方で、一部でも一時金として受け取りたい人も52.0%と過半数を占めた。

世代別に見ると、「一時金受取のみ」とした人は20代で35.4%、30代で17.1%、40代で15.3%となり、20代で顕著に多かった。20代ではまだ年金がイメージできないのかもしれない。

「まだ考えていない・わからない」とした人は20代で8.3%、30代で18.3%、40代で27.8%と世代が上がるほど多くなった。受け取れる時期が近付いてくると逆に迷ってしまうものなのかもしれない。

それでは、一時金を希望する人はどのような使い道を考えているのだろうか?

Q. 一時金を主にどのような用途に使いたいですか?

ローンなどの繰上返済 16.2%
引っ越しやリフォームなど住環境の整備 14.6%
老後の趣味や娯楽 19.2%
老後の生活費 23.8%
病気などへの備え 9.2%
投資・運用 10.8%
子どもなどへの贈与 3.1%
社会貢献 0.0%
その他 0.8%
まだ考えていない・わからない 2.3%

一時金の用途としては、「老後の生活費」が最多で23.8%となった。「老後の趣味や娯楽」19.2%、「ローンなどの繰上返済」16.2%と続く。

男女別に見ると、「引っ越しやリフォームなど住環境の整備」が男性9.5%に対し女性19.4%、「老後の趣味や娯楽」が男性15.9%に対し女性22.4%と女性の方が多くなった。女性の方が一時金で老後の生活を充実させたいという志向が強いのかもしれない。

世代別では、「引っ越しやリフォームなど住環境の整備」が20代の16.4%に対し40代では2.9%にとどまった。代わりに、「老後の生活費」が20代の18.2%に対し40代では35.3%にのぼる。

令和2年版・厚生労働白書によると、2018年時点での持ち家世帯の比率は20代の6.4%に対し40代では57.9%に達するので、世代が上がると住環境は「整備済み」という人が多くなるのかもしれない。

確定拠出型年金は3階建ての最上階部分だけあって、少なくとも一部は一時金として受け取りたいと考えている会社員が特に若い世代には多かったが、用途は比較的堅実なものが多いようだ。

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(三田祐介)

「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2022年3月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:362件