「投資INSIDE-OUT」〜産業ウォッチ〜では、国内外の産業の動きや今後の見通しについて考察します。

増加が期待される日本の食料輸出

2020年からのコロナ禍に加えて、2022年はウクライナ紛争による供給制約を背景に、世界で食料価格が高騰しています。FAO(国連食糧農業機関)公表の6月食料価格指数は前年同月比+23.1%となり、過去最高値圏での推移が続いています。一部の国では、主要な食料の輸出禁止を打ち出して自国の食料確保を優先する「食料保護主義」の動きも生じています。

一方、日本の輸出動向を見ると、アベノミクスが始まった2013年以降に、成長戦略の一環で農林水産物・食品の輸出倍増が目標に掲げられたことや円高修正がサポート役となって、輸出額は増加基調で推移しています。2021年には前年比+25.6%の1兆1,626億円と政府目標の1兆円を突破しました。

 昨年は、コロナ・ショックから海外の経済活動が再開に向かい、外食需要も回復してきたことを受け、多くの品目で輸出額が伸びました。特に輸出の増加に寄与した品目は、アルコール飲料(1,147億円、前年比+61.4%)、ホタテ貝(639億円、同+103.7%)、牛肉(537億円、同+85.9%)などです。アルコール飲料は日本酒に加えて、国産ウイスキーの輸出が大きく増加しました。

世界経済の先行きに不透明感はあるものの、政府による輸出拡大へ向けた取り組み(輸出証明書の円滑な発行、畜・水産加工施設等の整備、輸出先国でのプロモーションや規制交渉など)や円安の進行を背景に、日本の農林水産物・食品は今後も輸出の増加が期待されます。

成長戦略に位置付けられた日本の食料輸出戦略は、高価格品目をけん引役に日本の農業にも寄与していきそうです。

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(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)