今、Y世代、Z世代と呼ばれる若者から注目されているのが「昭和」。昭和のレトロ感が“カワイイ”と人気を集めているのだ。音楽や雑貨、おもちゃのみならず、食やライフスタイルにまで波及し、もはや一過性の現象とはいえない感がある。決してマニア向けの流行ではない証拠として、LINEスタンプでの広がりがあるという。

「正式な数はわかりませんが、2017年頃からレトロなスタンプの販売数が増え始めました。当初、購買の主流は40代以上でしたが、コロナ禍で若年層にも人気が広がっています。

 考えられる理由としては、人との接触が制限される状況下で、昭和テイストが醸し出す、温かく平和な雰囲気に癒されるのだと思います。少しくすんだ色合いも、視覚的に安らぎを感じますよね」(LINE広報)

 LINEスタンプで「昭和」「レトロ」と検索すれば、その種類の多さがわかるはずだ。

「若い人に関しては、月額240円から対象スタンプが使い放題の『LINEスタンプ プレミアム』を通じて、初めて出合ったという人も多いようです。ここからハマり、LINE着せかえも『昭和』『レトロ』にする人も急増しています」(LINE広報)

 人気スタンプ「おちゃめフレンズ」を制作するMie Designさんは、平成育ちの30代。

「祖父母の家に昭和の生活雑貨や玩具があり、子供の頃からレトロなモノに親しんでいました。『おちゃめフレンズ』は、自分の好きな昭和の世界をそのまま表現したもの。趣味で作っていたのですが、予想外に利用者が多くて驚きました。

 若い世代がレトロをカワイイと思うポイントは、『インスタ映え』だと思います。純喫茶のクリームソーダやレトロ雑貨は、写真に撮るときれいで、おしゃれに見えるんですよね」(Mie Designさん)

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2021年9月30日・10月7日号