都心部に人口が集中する一方で、居室スペースは縮小傾向。そんな収納場所の悩みから拡大しているのが、トランクルームやコンテナに荷物を預け、出し入れが出来る収納サービスだ。矢野経済研究所によれば、2020年度の国内市場規模は829億3000万円と予測され、2011年度比では約1.8倍の市場規模になる見込みだ。

 拡大する収納サービス市場だが、どういった使い方をされているのだろうか。実際にトランクルームを利用している人に、その使い方や満足度などについて話を聞いた。

 30代の主婦・Aさんは、都内の約50平米のマンションに住んでいる。子供も生まれて、手狭になってきたことから、自宅近くの約3畳のトランクルームを利用するようになった。

「ただでさえ狭い家に、使用頻度の少ない物はなるべく置きたくない。徒歩圏内にトランクルームがあったので、約1畳のスペースを月1.5万円で借りるようになりました。使わなくなったベビー用品、スーツケースやキャンプ道具などといった日常的に使わない物、扇風機やヒーターなど特定の季節しか使わない家電を置いています。自宅の外にある、ウォークインクローゼットのような感覚です」(Aさん)

 割高に感じることもあるが、引っ越しするよりは安価と捉えており、満足度は高い。最近では、靴や家電などの空き箱も収納するようになったという。

「フリマアプリで売る際に、箱や説明書があったほうが、価格が高くなる。自宅だと置ける場所がないのでこれまで捨てていましたが、トランクルームなら保管できる。便利です」(Aさん)

 30代の男性会社員・Bさんは、かさばる冬服やスーツ類などを預けている。何を保管しているかなどは、スマートフォンで管理できる。

「特に冬服は邪魔だし、部屋に置いていると湿気などの管理が面倒。毎年3月に預けて、10月ぐらいに引き出しています。これまでは、クリーニングに出しても取りに行ってそれを保管するのが億劫で、ついついクリーニング店に放置してしまいがちでしたが、今はクリーニング店からそのまま収納サービスへ。ストレスがなくなりました」(Bさん)

 20代の男性会社員・Cさんも、一人暮らしを機に、本やマンガ100冊を月額500円ほどで預けるようになった。

「部屋が6畳と狭く、また実家に置きっぱなしにもしたくなかったので、使うようになりました。思い出ある品は自分の近くに置いておきたいので、その点ではとても満足しています。でも、増えた本を新たに追加保管することはあっても、取り出すことはありません。正直“本当は不要”な物をどんどん預けているのでは、と思うことはあります。収納スペースって、あればあるだけ物が増える。普段見えないからこそ、処分できないという側面もあるかもしれません」(Cさん)

 あふれた物を保管するために便利なサービスだが、本当に保管しておくべきものかどうかの見極めは必要かもしれない。使い方によってメリット・デメリットがあるようだ。