少子高齢化による人口減とAIの発展により多くの労働市場が縮小するなか、5年後に約34万人の働き手が不足するとされているのが介護業界だ。稀少な売り手市場となるだけに、今後はかなりの賃金上昇が見込まれる。

 介護系には様々な資格があるが、汎用性が高いのが介護事務管理士だ。介護ジャーナリストの末並俊司氏が指摘する。

「仕組みが複雑な介護保険サービスの料金計算など、事務作業のスキルを認定する資格です。ケアプランを作成するケアマネージャーの補助ができるので、介護現場におけるニーズが高い」

 2025年には認知症の有病者が700万人に達すると予測される。そのなかで需要が期待されるのが認知症介助士だ。

「認知症の方への適切な対処法を身につけていることを認定する資格です。認知症がより広がれば、介護職だけでなく、ホテルや百貨店などの小売り・サービス業でも認知症のお客さんへの対応が求められます。資格があれば、小売り・サービス業を中心に幅広い業種への再就職が有利になるでしょう」(同前)

 介護系の資格取得にはこんな“特典”もある。

「一般的に介護系の資格は介護福祉士やケアマネージャーなど、介護職の人がスキルや給料をアップするため取得するものです。介護職ではない職種の人が介護系の資格を取得していると、再就職先の採用担当者が『この人は向上心が強い』と肯定的に評価するケースがあります」(同前)

※週刊ポスト2020年5月8・15日号