保険適用外の人間ドックは全額自費になるが、様々な制度を利用して安く受ける裏技がある。『週刊ポストGOLD 得する医療費』より、ファイナンシャルプランナーの小谷晴美氏が解説する。小谷氏はまず、「ふるさと納税」を知っておくべき選択肢の一つに挙げる。

「近隣でふるさと納税の返礼品として人間ドックを用意している自治体がないか、チェックしてみましょう。その自治体のクリニックで受けなければいけませんが、節税にもなり一石二鳥です」

 人間ドックをふるさと納税の返礼品にしている自治体は時期により異なるが、和歌山、愛知、静岡、福岡、千葉、埼玉などにある。

 寄附金額は3万〜30万円など。1日1名限定の「プレミアム人間ドック」といった、全身を詳しく調べるコースもある。

 人間ドックは通常10万円ほどの費用がかかり、保険が適用されないので全額自費だ。それが、ふるさと納税なら住民税の控除との差し引きで“実質自己負担2000円”で受けられる。ただし、住民税の控除は、年収により上限額が決まるので注意したい。

 他にも安く人間ドックを受ける方法がある。前出・小谷氏が解説する。

「健保組合や自治体によって人間ドックの助成をしている場合があります。“差額人間ドック”と呼ばれ、市や区などからクーポンをもらえるケースがあるので、申し込む前に調べてみてください」

 加入する健康保険によっては、“1回につき2万円まで”といった上限付きで補助金が支給される場合もある(東京都千代田区で国保加入の場合)。

 また、協会けんぽでは35〜74歳の加入者が年に1度受けられる「一般健診」がある。これに「腹部超音波検査」や「肺機能検査」などの「付加健診」をオプションで付けることで、人間ドック同等の健診項目にすることも可能だ。その場合、約1万2000円で済む。

 加入している生命保険にも、人間ドックの優遇制度が付帯されている場合がある。提携している病院を紹介・予約まで代行してくれ、2割程度割安で受けられる。お得な制度を使わない手はない。

※週刊ポスト2020年10月1日号増刊『週刊ポストGOLD 得する医療費』より