トランプ大統領の新型コロナウイルス感染も影響してか、アメリカ大統領選に関する各種世論調査では軒並みバイデン氏が優勢となっているようだ。これは勝負あったかと思われるが、最後まで分からないのが大統領選である。もしトランプ氏が再選した場合、世界に、そして日本にどんな影響をもたらすのだろうか。

 法政大学大学院政策創造研究科教授の真壁昭夫氏は、こう予測する。

「トランプへの熱烈な支持は“反中”によって下支えされている。もし当選した場合、彼らの支持に応えるため、よりハードな対中強硬路線に出る可能性があります。

 ただし、それが日本に悪影響かといえば、そんなことはない。中国向けの輸出が減る分はマイナスですが、トランプは中国に勝つためにこれまで以上の景気対策を打ってくるはず。アメリカの景気が浮揚し、さらにドル高・円安が進めば、輸出中心の日本にとっては大きなプラスになるはずです」

 第一生命経済研究所経済調査部の首席エコノミスト・永濱利廣氏はこう言う。

「トランプが再選したとしても継続するだけなので日本への影響はこれまで通り。むしろバイデンが勝った場合、トランプが不正選挙を訴えて政治空白が生まれるリスクがあります。

 さらにバイデンが規制強化や法人・富裕層増税などの“アンチ・ビジネス”的な政策に舵を切ると、株式市場が冷え込み、日本にも打撃になるかもしれません」

 世界に混乱を招くトランプ氏だが、日本だけは例外なのだろうか。

※週刊ポスト2020年10月30日号