人生100年時代の「年金」「相続」「終活」。妻たちが読んでいる「女性誌」の実用特集には、それらに備える赤裸々な本音と“具体的対策”が記されていた。

 妻たちの愛読誌には、相続に関する特集記事が多数掲載されている。50代以上の女性読者をターゲットにする「ゆうゆう」は、今年5月号で〈転ばぬ先の相続トラブルQ&A〉を特集した。そこでは、60代の女性読者から赤裸々な質問が寄せられていた。

〈夫より、私のほうが長生きしそう。節税のためには夫名義の自宅を生前贈与してもらうべき?〉
〈法律の改正で、配偶者の居住権が認められたと聞いてひと安心。一生、自宅に住めますよね?〉
〈夫の親と長く同居した私も義父母の財産を相続できる?〉

 男性も自分が亡くなった後を心配し、生前に遺産整理や相続の手続きを確認するケースが多いが、女性はさらに長生きを前提として「自分がどう相続するか」に関心があるようだ。

 妻が相続を心配するのは夫にも責任があると経済ジャーナリストの荻原博子氏が解説する。

「夫が財産管理をすべて担い、妻にお金の話をしない家庭では、夫の死後について妻の不安が高まります。妻からお金のことを聞かれると『俺の財産を狙うのか』『俺が死ぬと思っているのか』と怒ってしまう男性もいます。夫婦間のトラブルを避けるためにも、夫にもできるだけ妻に歩み寄って、自分の財産や相続のことを伝えることを心がけてほしい」

※週刊ポスト2020年11月20日号