日本で発行されているお金には、偽造防止の技術がいくつも施されている。そのひとつが「隠し文字」というもの。例えば、現行紙幣には「ニ・ホ・ン」の三文字が隠れていたり、500円硬貨には「NIPPON」のアルファベット六文字が目立たないように刻印されていたりする。

 有価証券である宝くじにも、同様の仕組みが盛り込まれていることをご存じだろうか。ここでは、ジャンボ宝くじを例にとって説明しよう。

 最もわかりやすいのが、表面にある6ケタの番号のすぐ下。宝くじの「タ」、全国自治を表す「セ」、回号の下一桁の漢数字(第856回なら六)が書かれている。その下の白い空欄の周りは、アルファベット(TAKARAKUJI)で囲まれている。左下を見ると「¥300」と書かれており、その下にはピンク色の長方形がある。実は、その中も小さなアルファベットで満たされているのだ。

 表面だけではない。裏面にも隠し文字は存在する。右上には、当せんした際に住所や氏名を記入する欄がある。その周囲は罫線のように見えるが、こちらもアルファベットで縁取りされている。

 これらの偽造防止対策は、宝くじが発売された当時には導入されていないものばかり。印刷技術の向上に伴い、将来の宝くじにはさらに高度な偽造防止技術が取り入れられることになるかもしれない。