コロナ禍で迎える年末年始、新型コロナ感染対策から帰省中止を決めた人もいることだろう。そんな中、子どもたちにとってのお楽しみ「お年玉」をどうするか悩む大人も少なからずいるようだ。会わない場合、あげるのかあげないのか。そしてこの悩ましい問題にどう対処する予定なのだろうか。

お年玉は振り込みで

 40代の男性会社員・Aさんは、これまで年末年始は毎年家族で帰省していたが、今年は、実家に帰省しないことを決断した。そんなAさんにとって“予想外”だったのは、小学生の子どもが発した「それじゃあ、おじいちゃん、おばあちゃんからのお年玉はどうなるの?」という言葉だった。

「ハッとしました。コロナのことばかり気になっていて、すっかりお年玉の存在を忘れていました。確かに子どもにとっては死活問題ですよね。でも、親にどうするか聞くのも野暮ですし……」(Aさん)

 帰省しないことについては、すでに夫婦双方の両親、きょうだい家族との相談で了承済みだったが、再度、お年玉問題を話し合うことになった。

「そうは言っても、子どもがお金をもらえるのは当たり前と思ってしまうのも避けたいので、オンラインでもいいからしっかり、おじいちゃん、おばあちゃんに新年の挨拶をしたうえで、お年玉をもらうということになりました。ただ、現金の手渡しは無理なので、振り込みです。まさか、お年玉が振り込みになる日が来るとは夢にも思いませんでした」(Aさん)

現金書留か図書カードを検討

 70代の男性自営業・Bさんも、孫のお年玉の件で悩んでいた。毎年、正月に顔を見せに来る娘家族から、「今年は帰省しない予定」と報告を受けた。

「お年玉のことを話すと、娘からは『別に、今年はいいんじゃない? お小遣いは、別にお正月でなくてもいつでもあげられるでしょ?』と言われました。ただ、やっぱりお正月という特別感のあるハレの日に、お年玉を渡したいと思っています。だからといって振り込みだと味気ないし、せめて現金書留か、図書カードのようなものにしようかと検討中です」(Bさん)

自分の生活の方が大事

 一方で、30代の女性会社員・Cさんは、甥っ子・姪っ子が5人いるが、これまでも原則として「会わないならあげる必要はない」という考えで過ごしてきた。

「私自身、生まれたときには祖父母がおらず、親戚は遠くに住んでいる人たちばかりで、親以外からお年玉をもらった記憶がほとんどない。そういうこともあってか、他人がお年玉をあげる意味がよくわからないんです。コロナ以前から、お正月に甥姪と会わないときもありますが、そういうときはあげていません。私は4人きょうだいの末っ子ですが、一人だけまだ独身なので、お正月はお金が減る一方。正直やってられません」(Cさん)

 実際、お年玉はなかなか懐がいたむ。「ほけんROOM」を運営するWizleapの調査では、小学生には2000?3000円あげるという人が51%と半数を占め、中学生には4000?5000円(53%)が相場のようだ。高校生・大学生になると1万円前後をあげるのも珍しくはない。Cさんが続ける。

「今年は帰省しない予定です。甥姪にも会わないことになるので、お年玉もなし。まだ給料こそ減っていませんが、コロナでうちの会社の業績もどうなるかわからないし、雇用も不安定ななか、自分の生活のほうが大事です」(Cさん)

 コロナはお年玉事情にも多大な影響を与えているようだ。