誰もが、「宝くじに大きな夢をかけてみたい」と思うだろうが、高額当せんによって人生が大きく暗転することも珍しくない。

 現在33歳のイギリス人女性、キャリー・ロジャースさんが180万ポンド(約2億4500万円)のイギリス国営宝くじ当せん金を獲得したのは16歳の時だった。当時の彼女は高校を中退し、わずか3.5ポンド(約480円)の時給で生協で働いていた。

 2019年、キャリーさんはミラー紙に「まだ物事を判断する能力が備わっていなかった。一晩にして子どもから大人に変身できたような気持ちになったけれど、それは錯覚だった」と当時を振り返って話した。遠い親戚だという人や友達に、新車購入や生活の困窮を理由にお金を無心されると、彼女は全く疑いもせずお金をあげてしまったそうだ。

 今はシングルマザーで、介護士として働くギリギリの生活を送っている。

「全てのお金が私の前から消えた。もう後戻りできないけど、あの時に大金に目を眩まされず、生協の仕事を辞めずに真っ当に働き続けるべきだったと後悔している」とキャリーさん。

 大金は豪邸購入、パーティー三昧の生活、そして一時期常用していたコカインの購入費用に消えたと報じられている。未遂に終わったものの、自殺も2度図った

 キャリーさんは「現状の16歳から、せめて18歳に購入可能な年齢を引き上げるべき。大金を手にした子どもがいかにそのお金を無駄に使ってしまうか、私の今の姿を見れば分かってもらえるはず」と主張している。

※週刊ポスト2020年11月27日・12月4日号