新型コロナが流行してから、新しい日常の光景となった検温。自身による体温計での測定をはじめ、街中でも店など多くの場所で体温が測られる。そんなコロナ禍の検温に感じる違和感や新たな習慣など、“小さな検温事件簿”に迫った。

 メーカーで働く30代男性・Aさんは、非接触型の検温にモヤモヤするという。職場や店などの検温で実際に体温より低く出ることが多く、心配になることが多いようだ。

「僕は平熱36.5℃。非接触型の体温計は、おでこや腕で測ってもらいますが、だいたい33度とか34度くらいの、めちゃくちゃ低い数字です。何度やってもそのくらいで、らちがあかず、結局そのまま入店します。体温が高いよりはいいということなのでしょうか……。でも、みんな低めに出るとしたら、ダメですよね。あれは本当に意味があるのか、不思議です」(Aさん)

 さらには、店側の検温体制や、検温をスルーしようとする客にも、思うところがあるというAさん。見ていて違和感を覚えるという。

「お店で検温のための渋滞が起きていて、それをスルーして入店するお客さんが結構いるんですよね。店員がしっかりしているところだと、呼び止めることもありますが。逆に検温しなくなった店もありましたね。客は自分勝手すぎるし、店も適当過ぎるのでは」(Aさん)

 広告代理店で働く40代男性・Bさんは、自身の検温への姿勢を反省している。小学生の息子は学校に提出するために毎朝きちんと検温をしているにもかかわらず、自身は忘れがちだと明かす。

「緊急事態宣言が出た昨年4月はもちろん、解除後の5月から7月くらいまでは、しっかりと検温していました。朝は絶対、できる日は昼と晩もしていました。でも、夏あたりから気の緩みで、忘れがちになっています」(Bさん)

 第3波が到来し、今年1月に2回目の緊急事態宣言が出てからは、以前のように毎日検温するようになったというBさん。「もしものことを考えると、怖いので徹底します」と誓う。

 一方で、新型コロナのおかげで体温を測る習慣がきちんとできたと喜んでいる人もいる。アパレル業界で働く20代女性Cさんは、婦人体温計を持っていたものの、なかなか朝一番に検温できない「なまけもの」だったという。だが、新型コロナの流行に伴い、検温が習慣化できた。

「コロナ禍で普通の体温計が品切れになっていたり、高値がついていたとき、購入済みの婦人体温計の存在を思い出して代用し始めました。もともと生理周期をちゃんと把握するために、基礎体温を測ろうと思って購入したものの、検温が習慣化できずに放置していたんです。寝起きが辛くて辛くて、つい怠っていたんですが、これを機会にきちんとノートにつけるようになりました。新型コロナ対策としてもいいし、一石二鳥です」(Cさん)

 第3波到来の今、各個人の感染予防の姿勢が問われている。気を抜かずに手洗いや3密回避などの対策とともに検温も徹底したいものだ。