数年前からファッションアイテムとして人気となっているのが「サコッシュ」と呼ばれる小型のショルダーバッグだ。軽量でストラップが細く、マチがほとんどないのが特徴で、もともとはロードレーサー向けのカバンだったという。そんなサコッシュを始めとする小型ショルダーバッグの愛好者は、どんな魅力を感じているのだろうか。

 日常的にサコッシュを愛用しているという30代の男性会社員・Aさんは、こう話す。

「もともと手ぶらで出歩くことが多くて、財布はズボンの後ろポケットに、携帯電話は前ポケットに入れていたんです。でも、夏場は後ろにポケットがない短パンなんかを履いて出かけることもあって、そういう時のための小さなカバンを探していたら、サコッシュと出会い、愛用するようになりました。

 基本的には財布とスマホ、あと今は予備のマスクくらいしか入れません。軽いし、体にフィットする感じもあるので、まったく邪魔にならない。ポケットのかさばりも解消されて快適です」(Aさん)

 サコッシュというわけではないが、通勤時に超小型のショルダーバッグを使用しているというのは、40代の女性会社員の女性・Bさんだ。

「今まで、バックパック、トートバッグ、メッセンジャーバッグなど、いろんな種類の通勤カバンを使ってきました。でも、私はなで肩で背負うタイプのカバンがあまりしっくりこないのと、肩こりが酷くて、重い荷物が入ったショルダーバッグを長時間持っていられないという問題があったんです。

 そこで、もう荷物を最小限にするしかないなと思い、超小型のショルダーバッグを普段使いすることにしました。カバンが小さければ、荷物も少なくなりますから。

 今よく使っているのは、ちゃんとマチがあって、20cm四方くらいのナイロン製のショルダーバッグです。それに入れて持ち歩いているのは、財布、定期入れ、スマホ、ちょっとした化粧品、折りたたみ型のエコバッグです」(Bさん)

 荷物を減らしたいがために小型のカバンに切り替えたというBさん。この生活はかなり快適だという。

「単純に荷物が少ないので身軽になり、肩こりもあまりしなくなりました。あと、カバンに入らないものはできるだけ持たないようにした結果、無駄な買い物もしなくなった気がします。また、以前は通勤電車でよく文庫本を読んでいたんですが、それも電子書籍に切り替えました。おかげで、部屋の荷物も増えなくなりました」(Bさん)

 とはいえ、カバンに入らないサイズの荷物を運ばなくてはならないこともある。そういった時はどうしているのだろうか。

「たとえば、仕事で必要な資料や出先でいただいたお土産などを家に持ち帰る際は、エコバッグを使っています。ただ、資料など、データでのやり取りが可能なものは極力データ化。時々会社の上司から、資料をプリントアウトして紙で配ってほしいと言われることがありますが、自分の分をプリントアウトすることはまずありません。完全にペーパーレスで仕事をするようになりました。そういう意味でも、カバンを小さくしたことをきっかけに、かなりのエコ生活になっていると思います」(Bさん)

 日常で使うカバンを見直した結果、肉体的負担の軽減だけでなく、新たな快適生活を手に入れた人もいるようだ。