新型コロナウイルスの感染拡大以降、テイクアウトが盛んになった。外ではお酒が飲めない地域も増えており、テイクアウトした牛丼をつまみにビールを飲む、といった経験がある人もいるのではないだろうか。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏もその一人。テイクアウトを利用すれば、より自分好みのアレンジができると満足しているという。ここでは中川氏が、ビールのつまみに合う吉野家のテイクアウト牛丼の食べ方を紹介する。

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 私はかねてから吉野家の牛丼はビールのつまみに合うと思っていました。しかし、吉野家の店舗でビールを飲みながらだらだらと少しずつ牛丼を食べるわけにはいきません。「吉飲み」ができる店舗もあるにはありますが、うまいこと自宅の近くにあるわけでもない。

 そうした理由から、自宅でビールを飲む時のつまみ用にテイクアウトを利用することが増えたのですが、テイクアウトの良い点は、完全に自分好みにアレンジできるようになることです。私が発見した、ビールのつまみにするのに最適なテイクアウト注文は、「牛丼小盛」(332円)+「肉だく(牛小鉢)」(148円)です。小盛は並盛よりも20円安く、ご飯が少ない。肉・タマネギがたっぷりで、これに大量の七味唐辛子をかけるととんでもなくビールに合うのです。

 今回は東京出張の際に吉野家でテイクアウトしてホテルで食べたのですが、自宅から忘れずに「マイ七味」(八幡屋磯五郎の缶)を持参して行きました。そうすれば、好きなだけ七味唐辛子をかけることができます。

 本当に好きなテイクアウト牛丼は、ホテルではなく自宅で食べることです。冷蔵庫にある生玉子の黄身だけを牛丼にかけ、白身部分は味噌汁の具にしてしまう。玉子には味の素と刺身醤油をかけて混ぜるとビールのつまみとしての美味さがアップするのです。もちろん吉野家でも玉子はテイクアウトできますが(夏場を除く)、何しろ68円もします。スーパーの玉子は一つ20円程度なので、ここは節約のためにスーパーの玉子を使います。

 あと、私は大量の紅ショウガも乗せますが、店で大量に乗せたりするのはヒンシュクモノなので、スーパーで買った紅ショウガを乗せます。今回は東京出張だったため、それはできませんでした。

 ちなみにテイクアウトの会計時に「紅ショウガを多めにもらえますか?」と言えば、店員によっては多めにくれることもあります。今回は5袋もらえました。外国人の店員の方が多めにくれる傾向があります。

 さて、いざホテルに戻り、ビールを置き、「ホテル吉飲み」の開始です。私の場合、ビールとつまみのお供は仕事です。原稿を書きながら大量の具と大量の七味唐辛子をかけた牛丼を食べ、ビールをグビビと飲み、執筆をする。

 原稿のオチが決まったところで通常よりも多めに食べ、グビビビビビとビールも多めに飲む。かくして2本の原稿を書き終える約1時間40分ほどかけてビールのロング缶3〜4本を終え、自分好みにアレンジした牛丼を食べ終えるのです。

 吉野家の牛丼は皆さん各自の好みがあるでしょう。「ねぎだく牛丼」というタマネギだけを別容器に入れたものもアリですし、「牛カルビ丼」に通常の牛丼の具である「肉だく(牛小鉢)」を足しても良いかもしれない。

 家で食べる場合は、「ねぎ塩牛カルビ丼」にチューブのワサビを加えてもおいしい。ファストフードのテイクアウトは、店で食べるよりも数倍の楽しさを与えてくれるのです。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。