近頃、ネット上でしばしば話題になるのが、コンビニ弁当の“底上げ疑惑”だ。コンビニで販売されている弁当の容器の底の部分が、見た目よりも高くなっており、その分だけ容量が少なくなっているのではないかと囁かれているのだ。コンビニグルメに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。

「コンビニの商品については、“サンドイッチの具が断面部分にしかない”とか、菓子パンの具材がスカスカだった”といったことがよく話題になっています。弁当についても、上から見たときの容器上部の外寸は大きくても、底面が小さくなっているので、実際に入る容量が少ない、と指摘されることがよくあります。コンビニの弁当に対して、見た目よりもボリュームが少ないと感じている消費者がいるのは事実でしょう」

コンビニ大手3社の“ほぼ同じ”弁当で容量を実測

 そこで、コンビニ弁当の容器について、その外寸と実際の容量を比較してみた。

 今回調査対象にしたのは、セブン-イレブン『レモン塩だれのねぎ豚カルビ弁当(麦飯)』(429円)、ローソン『ねぎ塩豚カルビ弁当(もち麦入りご飯)』(399円)、ファミリーマート『炙り焼三元豚のねぎ塩カルビ重(麦飯)』(398円)の3種類。ほぼ同じメニューの弁当をピックアップした。

 外寸は容器上部の縦、横、ならびに高さを実測。容量については、容器に水をひたひたになるように注ぎ、その水の体積を計量カップで計測した。すべて記者が測定しているので、あくまでもおおよその測定値である。また、容器の蓋部分については考慮していない。

上からの見た目が大きいセブン-イレブン

 まずはセブン-イレブン『レモン塩だれのねぎ豚カルビ弁当(麦飯)』。

 外寸の縦・横は3種類のなかで最も大きいが、高さは一番低い。実測値は以下の通りだ。

・セブン-イレブン『レモン塩だれのねぎ豚カルビ弁当(麦飯)』
外寸…縦×横×高さ:約19.2cm×約14.6cm×約2.7cm
容量…約410ml
重量(容器を抜いた料理の重さ)…286g
カロリー…564kcal

外皿と中皿の「2重構造」になっているローソン

 続いてローソン『ねぎ塩豚カルビ弁当(もち麦入りご飯)』。容器が外皿と中皿の2重構造になっている。外寸は外皿を実測し、体積は中皿で測った。

・ローソン『ねぎ塩豚カルビ弁当(もち麦入りご飯)』
外寸…縦×横×高さ:約18.4cm×約13.6cm×約4.1cm
容量…約420ml
重量(容器を抜いた料理の重さ)…300g
カロリー…625kcal

上からの見た目が小さいファミリーマート

 最後はファミリーマート『炙り焼三元豚のねぎ塩カルビ重(麦飯)』。3種類の中では、見た目がもっとも小さい。

・ファミリーマート『『炙り焼三元豚のねぎ塩カルビ重(麦飯)』
外寸…縦×横×高さ:約18.5cm×約12.0cm×約3.5cm
容量…約420ml
重量(容器を抜いた料理の重さ)…292g
カロリー…570kcal

実際の容量と見た目のギャップを数値化

 容器を直方体だと仮定した場合、セブン-イレブン『レモン塩だれのねぎ豚カルビ弁当(麦飯)』の“見た目の体積”は、756.9立方センチメートル。1ミリリットルは1立方センチメートルなので、756.9ミリリットルだ。実際の容量をこの“見た目の体積”で割ると“0.54”。この数値が1に近いほど、実際の容量と見た目と体積とのギャップが少ないと言える。

 ローソン『ねぎ塩豚カルビ弁当(もち麦入りご飯)』とファミリーマート『炙り焼三元豚のねぎ塩カルビ重(麦飯)』も同様に計算すると、以下のようになった。

・[実際の容量]÷[見た目の体積(立方体だと仮定した体積)]

セブン-イレブン『レモン塩だれのねぎ豚カルビ弁当(麦飯)』…0.54
ローソン『ねぎ塩豚カルビ弁当(もち麦入りご飯)』…0.41
ファミリーマート『『炙り焼三元豚のねぎ塩カルビ重(麦飯)』…0.54

 セブン-イレブン『レモン塩だれのねぎ豚カルビ弁当(麦飯)』とファミリーマート『炙り焼三元豚のねぎ塩カルビ重(麦飯)』は、実際の容量と見た目とのギャップがほぼ同じ。ローソンは、中皿の存在もあってか、実際の容量と見た目とのギャップがより大きいことがわかった。この検証結果について、小浦氏が考察する。

「ローソンは中皿があるのにくわえ、容器が深いことも関係して、“見た目の体積”が大きくなり、その分、実際の容量とのギャップが大きくなったと言えます。ただ、実際の重量はローソンがもっとも重く、カロリーも高い。価格もセブン-イレブンに比べれば、ローソンのほうが安く、コスパの面でもローソンは優秀です。つまり、容器の見た目や容器の容量で“お得かどうか”を判断するのは難しいということでもあります。

 もちろん見た目が大きいのに、実際に食べたらボリューム感が物足りず、がっかりするということもあるでしょう。でも、それとコスパはまた別の問題。お得かどうかは、カロリーや重量、そして価格から総合的に判断する必要があると言えます」

 コンビニ弁当で「コスパのよさ」を求めたいなら、容器の大きさだけに左右されてはいけないようだ。