今年に入って海外に出かける日本人の数は増えており、夏休みも昨年を上回る人が海外旅行に出かけるようだ。

 日本政府観光局が7月19日に発表した「訪日外客数 2017年6月推計値」によると、6月に海外に出かけた日本人の数は、前年同月比3.8%増の132万人と推計された。今年に入ってからの推移は、1月が1.5%増、2月が12.2%増、3月が12.6%増、4月が1.2%減、5月が6.9%増となっており、4月を除くと毎月前年よりも多くの日本人が海外に出かけていた。

 JTBが7月4日に発表した「2017年夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向」によると、夏休みに海外旅行に出かける人の数は前年比3.4%増の273万人と予想しており、7月以降も海外に出かける日本人の数は前年を上回りそうだ。

 またJTBは7月26日、2016年の日本人海外旅行マーケットの実態をまとめた「JTB REPORT 2017 日本人海外旅行のすべて」を発行した(同レポートはJTB総合研究所のホームページで販売されている)。

 2016年の海外旅行の旅行先では、韓国が前年比46万人増、台湾が同26万8,000人増など、LCCの就航が増加した韓国や台湾への旅行者数が大幅に増加し、海外旅行需要全体をリードした。一方、テロが相次いだヨーロッパへの旅行者数は同40万人減と大幅に減少し、アメリカ本土とマレーシアも同7万人減となった。

 旅行先での行動を複数選択で聞いたところ、最も多かったのは「食べ歩き」の63.2%で、以下、「買い物」(61.7%)、「自然風景観光」(59.7%)、「歴史文化観光」(43.9%)などが続いた。これまでのトップは「自然風景観光」だったが、今回はじめて「食べ歩き」がトップとなった。これについてJTBは、韓国や台湾などへの旅行が増加する一方でヨーロッパなどが減った結果、海外旅行のカジュアルな側面が鮮明になったのではないかと指摘している。

 近年LCCの就航が増え、海外旅行がさらに身近になっている。それに伴い、食べ歩きのような気軽な楽しみ方が増えているようだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]