冬至の縁起物食材のひとつ「ニンジン」がダメという人は結構多い。そんな人でも美味しく食べられる食品がある。

 冬至の時期にはカボチャを食べるのは昔からの習わしだ。他にも、名前に「ん」を2つ含む食材は、栄養補給と運気アップに良いと古くから「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれ、口にされてきた。カボチャ(ナンキン)のほか、うどん(うんどん)、レンコン、ギンナン、キンカン、カンテン、そして「ニンジン」だ。しかし、身近な存在ながらニンジンが苦手な人は多い。今回は、そんな人でも美味しく食べられる食品を紹介しよう。

 エフコム(長野県松本市)の「うさぎの魔法(896円・税込、6個入1袋)」は、国産ニンジンに含侵(がんしん)と呼ばれる、食材に別の味を染み込ませる技術を用いてつくられた。今回選ばれた味は、リンゴ蜂蜜風味チョコレート。したがって見た目は普通のニンジンでも、噛んでみるとチョコレート味が。思わぬ風味に驚きつつも、いつの間にか完食となりそうだ。開発コンセプトは「食育」だが、子どもの野菜嫌い克服だけでなく、ニンジンはという大人にもすすめたい一品だ。なお、含侵技術は、ニンジンが持つ本来の有効成分も損なわないそうだ。

 素朴な味わいは「碧南人参寒天ゼリー」で楽しみたい。鈴盛農園(愛知県碧南市)が手がけるこちらは、自社の農園で収穫された糖度と栄養価の高いニンジン「スウィートキャロット リリィ」と、ヘルシーな寒天を合わせた野菜のお菓子。透明感のあるゼリーは色も美しく、ニンジンのシンプルな甘さとうま味を活かし、苦手な人もすんなり味わうことができる。加えて2つの「ん」がつく食材を一度に2品目食べられる。ひょっとすると、今冬以降幸を呼び込むためには“必食”の一品かもしれない。価格は540円(税込、200グラム)」。

 糖度自慢のニンジンを使った商品をもうひとつ。青森県は深浦のブランド農作物「ふかうら雪人参」は、野菜とは思えない甘さが特徴だ。その秘密は、手間暇かけた土壌づくりと、収穫をあえて秋から冬に遅らせたこと。寒さから身を守ろうとニンジン自体が糖分を蓄える現象を利用しているのだ。この人参をベースにして誕生したのが、ふかうら開発(青森県に地津軽郡)の「ふかうら雪人参ジャム(400円・税別、150グラム)」。食べ方も多彩で、カレーなど料理の隠し味としても活用できる。同商品がいつもの味を、よりまろやかテイストに仕上げてくれるそうだ。

 今年は12月22日が冬至だったが、二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれる暦では、計14日間とされている。健康と幸運を念じつつ、年末年始はニンジンを含む冬至の七種を堪能してみてはいかがだろう。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]