外食産業の売上高が4年連続で前年を上回った。けん引しているのはファーストフードで、売上高・来店客数・客単価ともに伸ばしている。

 一般社団法人日本フードサービス協会は1月25日、平成30年(1月〜12月)の外食産業市場動向調査の結果を発表した。同調査は協会会員社を対象としている。

 平成30年の外食需要は5月連休後の節約志向や、7月豪雨の天候不順などで伸び率が縮小したものの年間を通して堅調に推移し、全体の年間売上高(新規店を含む、以下同じ)は前年比2.3%増で推移した。業態別では「ファーストフード」が同3.3%増、「ファミリーレストラン」が同1.3%増、「パブレストラン/居酒屋」が同1.5%減、「ディナーレストラン」が同3.2%増、「喫茶」が同0.8%増となった。「パブレストラン/居酒屋」の売上高は前年を越えられなかったものの下げ止まり傾向が続いており、全体の年間売上高は4年連続で前年を上回った。

 全体の年間利用客数は前年比0.8%増で推移。業態別では「ファーストフード」が同1.7%増、「ファミリーレストラン」が同0.6%減、「パブレストラン/居酒屋」が同1.2%減、「ディナーレストラン」が同2.5%増、「喫茶」が同1.0%減で、「ファーストフード」の来店客数の伸びが目立った。

 全体の客単価は前年比1.5%増で推移。業態別では「ファーストフード」が同1.5%増、「ファミリーレストラン」が同1.9%増、「パブレストラン/居酒屋」が同0.4%減、「ディナーレストラン」が同0.7%増、「喫茶」が同1.8%増だった。

 一方、TPCマーケティングリサーチ株式会社は、1年以内に「マクドナルド」「ミスタードーナツ」「ケンタッキー・フライド・チキン」「ロッテリア」のいずれかを利用し、かつコーヒーメニューを飲んだことがある20代から60代の男女625名を対象に、ファーストフード店の利用実態とコーヒーの飲用実態を調査した。調査時期は2018年12月4日から9日にかけて。

 ファーストフード店利用時のコーヒー注文頻度を調べると、「ほぼ毎回注文している」が30.9%で最も多かった。そのほか、「4回に3回程度」が17.0%、「4回に2回程度」が19.7%、「4回に1回程度」が15.2%で、「10回に1回程度」は17.3%だった。

 ほぼ毎回注文している人の割合は、「男性」が30.2%、「女性」が31.5%。年代別では「60代」が42.0%、「50代」が38.9%、「40代」が29.8%、「30代」が21.3%、「20代」が13.6%で、年代が高くなるほど注文頻度が高くなる傾向にあった。ユーザー別では「ロッテリアユーザー」が50.0%で最も多く、「マクドナルドユーザー」が34.4%、「KFCユーザー」が25.5%、「ミスタードーナツユーザー」が24.9%だった。

 ファーストフード店の利用者の多くがコーヒーのリピーターになっており、毎回注文する利用者が多い。ファーストフードが好調な理由のひとつとしてコーヒーも貢献している可能性がありそうだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]