■ EA855 [2.5 TFSI] シリンダー配列 直列5気筒 排気量 2480cc 内径×行程 82.5×92.8mm 圧縮比 10.0 最高出力 250kW/5300-6700rpm 最大トルク 450Nm/1600-5300rpm 給気方式 ターボチャージャー カム配置 DOHC ブロック材 鋳鉄 吸気弁/排気弁数 2/2 バルブ駆動方式 ロッカーアーム 燃料噴射方式 DI VVT/VVL In-Ex/◯

 ゴルフは五代目までVR6というジグザグ配列の6気筒ユニットを擁していたが、六代目でそれが生産中止となった。ところが南北アメリカ市場で2.0ℓ以上の排気量が必要となり、EA113型に1気筒を足す形でEA855型という2.5ℓ自然吸気の直列5気筒が誕生することになった。
 するとTTクーペの高性能版TTRSを企画していたアウディが、これをベースに直噴ターボ仕様に改変してTTRSを仕立てる。200kW台後半の出力を狙うため、ブロック素材は元のねずみ鋳鉄から、含有する黒鉛成分が芋虫状に生成されて剛性に優れて振動減衰能力も高いバーミキュラ鋳鉄にグレードアップ。TTRSでは最高出力は250kWだったが、のちに追加されたTTRSプラスでは圧縮比はそのままに過給圧を上げて、294kWにまで達している。

図中の右側、大きなターボは理論的には335ℓ/secの空気を圧縮でき、ブースト圧は最高1.2bar。ターボは出力向上への寄与だけでなく、CO2排出を抑制することも目的である。

以下、アウディ ジャパンのプレスリリースより。

 2018年6月6日 インゴルシュタッド/シュトゥットガルト:アウディの2.5 TFSIエンジンが「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」の2〜2.5リットルカテゴリーにおいて、 9年連続となる、 ベストエンジン賞に選出されました。 294kW(400hp)の出力は、 5気筒エンジンとして世界でもっとも高出力です。

 選出理由にまず挙げられたのは、 480Nmをわずか1,700rpmで発生する印象的なトルク特性でした。 同時に5気筒ターボエンジンならではの排気音も高く評価され、 1-2-4-5-3という特徴的な隣接のある点火順序は、 このエンジンに独特のリズム感をもたらす源泉になっています。 Audi Sport GmbHの技術開発責任者オリバー ホフマンは「5気筒エンジンは40年以上にわたって、 アウディ ブランドのアイコンであり続けてきました。 2年前、 私たちは伝統の2.5 TFSIを完全に設計し直し、 アルミニウム・クランクケースを与えました」と説明しています。

 Audi TT RS Coupé / Roadsterに加え、 この5気筒エンジンはAudi RS 3 Sedan / Sportbackにも搭載されています。 0-100km/h加速タイムはAudi TT RS Coupéが3.7秒、 Audi TT RS Roadsterは3.9秒であり、 Audi RS 3 Sedan / Sportbackも4.1秒を達成しています。 最高速は4モデルとも電子制御リミッターにより250km/hに制限されますが、 それを280km/hに高めるオプションも用意しています。

 インターナショナル エンジン オブ ザ イヤーは1999年から開催されており、 各国から選ばれた65名の自動車ジャーナリストが、 いくつかのカテゴリーに分けてベストエンジンを選出するものです。 今回の2.5 TFSIの受賞は、 アウディにとって合計14回目となる栄誉です。
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