NVIDIAとDidi Chuxingは、DiDiがNVIDIAのGPUとAIテクノロジを活用して、自動運転とクラウド コンピューティングのソリューションを開発すると発表した。

 世界的なモバイル輸送プラットフォームであるDidi Chuxing(DiDi)は、アジア、中南米およびオーストラリアの5億5000万人のユーザーに対して、Express、PremierおよびLuxeといったタクシーサービス、バスサービス、ドライバー派遣、バイクシェアリング、Eバイクシェアリング、自動車ソリューションおよびフードデリバリーを含む、アプリベースの包括的な輸送サービスを提供している。DiDiプラットフォームを活用している数千万人のドライバーが、フレキシブルに年間10億人の人々の移動を助けている。

 DiDiは、政策立案者やタクシー業界、自動車業界およびコミュニティと連携し、AIの活用とその地域に則した輸送イノベーションによって、世界の輸送、環境および雇用の課題の解決を目指している。ユーザーエクスペリエンスを継続的に改善し、社会的価値を創生することにより、DiDiは、未来の都市のための、安全で、包括的で、持続可能な移動交通のエコシステムを構築しようとしている。

 DiDiは、自社データセンターでNVIDIA GPUを使用して機械学習アルゴリズムをトレーニングし、自社のレベル4自動運転車の推論のためにNVIDIA DRIVEを使用する。8月にDiDiは自動運転部門をひとつの会社として独立させ、業界のパートナーとの幅広いコラボレーションを始めた。
 DiDiの自動運転車のAIを集約的に処理するためにNVIDIA DRIVEが、多数のディープニューラルネットワーク(DNN)を使用して、あらゆる種類のセンサー(カメラ、ライダー、レーダーなど)からのデータを融合し、車の全周囲の環境を把握し、安全な経路計画を立てる。

 NVIDIAの自動運転車担当バイスプレジデントであるリシ・ダール氏(Rishi Dhall)は、以下のように述べている。「安全な自動運転車両の設計には、クラウドと車両内のエンドツーエンドのAIが欠かせません。NVIDIAのAIにより、DiDiはより安全で効率的な交通システムを開発し、多様なクラウドサービスを提供できるようになるでしょう」

 これらのDNNのトレーニングのために、DiDiはNVIDIA GPUデータセンターサーバーを使用する。クラウドコンピューティングでは、DiDiはAIインフラストラクチャの構築も行い、コンピューティング、レンダリングおよびゲーミングのための仮想GPU(vGPU)クラウドサーバーを稼働する。
 DiDi Cloudでは、新たなvGPUライセンスモードを採用して、より良い体験、より充実したアプリケーションシナリオ、およびより効率的で、柔軟なGPUクラウドコンピューティングサービスをユーザーに提供する。現在、DiDi Cloudは、NVIDIAを含む業界のパートナーたちと連携して、運輸、AI、グラフィックスレンダリング、ビデオゲームおよび教育サービスを提供している。

 年間100億人を輸送しているDiDiは、自社の技術力、データリソース、ならびにテクノロジリーダーやOEMパートナーたちとの積極的な提携を活用して、自動運転技術の安全で、大規模な利用を実現するための取り組みを進めている。