プジョーの3列シートSUVである5008とMPVのリフター(RIFTER)、電動化という意味に限ればこの2台の「パワー・オブ・チョイス」はまだ完了していない。しかし、それぞれに秘めた「人生をより豊かに楽しむパワー」を「チョイス」する魅力は、しっかり備わっていた。(Motor Magazine 2021年10月号より)

唯一の3列シート7人乗りモデルとなる5008

2021年8月現在の日本におけるプジョーブランドのラインナップは、公式HPで表記される9車種のうち5車種で電動化されている。ほどなく新型308の日本導入がスタートすることで近々、その比率がさらに高まることは確かだ。

1.5L/2LのブルーHDiディーゼルターボ、1.2L/1.6Lのピュアテックガソリンターボ、そしてBEVもしくはPHEVいう電動パワートレーンから選択できるブランドコンセプト「パワー・オブ・チョイス」の展開は着々と進み、それぞれにユーザーから高い評価を受けている。

一方で、電動化はまだ実施されていないものの、ほかのプジョーラインナップにはない「唯一無二」な個性を誇るモデルたちもある。それらもまた、プジョーらしい魅力あふれる「選択の力」のひとつと言えるだろう。

たとえば唯一の7シーターモデルとなる5008は、3008と同様の重厚感と先進性を兼ね備えたマスクに、ゆとりたっぷりのロングボディが似合う。3008と比べると全長は190mm、ホイールベースは165mmほど延長されているが、けっして間延びした印象はない。それ以上に、上級仕様としてのグレードアップ感を強く感じさせるアレンジだ。

3列目シートは大人がゆったり過ごせるまでのスペースはさすがにない。しかし快適な乗り心地と相まってたとえば夫婦2組プラスそれぞれの子供たちがひとりずつ、計6人でのツーリングを無理なくこなすことができる。2列目・3列目シートをダイブさせれば1800L超の広大な荷室となり、さらに助手席背もたれをたためば3mを超える長尺物も車室内に収まってしまう。レジャーにも日常ユースにも頼りになる台だ。

アクティブに乗りこなすスタイルとタフな走りのリフター

そんな5008と同様に実用面で選んでも遊び感覚で乗りこなしても、楽しめそうなのが、リフターだ。両側スライドドアと巨大なリアハッチを備えたスタイルは基本、スクエアな「箱型」で、一見すればコマーシャルユース的志向があることは明らだ。とはいえデザインには、アクティブに乗りこなす乗用モデルとしてのタフなイメージが溢れている。

乗り味もしなやかでありながら剛性感溢れるプジョーらしさが息づく。1.5LのブルーHDiユニットの完成度も高い。とくに上まで回してもスムーズなフィーリングは、小排気量ディーゼルの想像を超えている。

5008とリフターが備えたプラスアルファの魅力は、それぞれに実り多い時間を堪能できそうだ。(文:Motor Magazine編集部 神原 久/写真:村西一海、井上雅行)

プジョー5008ラインアップ

Allure Blue HDi(2L 直4ディーゼルターボ):460万円
GT Blue HDi(2L 直4ディーゼルターボ):501万6000円
GT Blue HDiRed Nappa(2L 直4ディーゼルターボ):567万6500円
GT(1.6L 直4ガソリンターボ):467万2000円

●プジョー5008GT BiueHDi主要諸元

●全長×全幅×全高:4640×1840×1650mm
●ホイールベース:2840mm
●車両重量:1690kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1997cc
●最高出力:130kW(177ps)/3750rpm
●最大トルク:400Nm/2000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量: 軽油・56L
●WLTCモード燃費:16.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):501万6000円

プジョー リフター ラインナップ

Allure(1.5L 直4ディーゼルターボ):339万円
GT(1.5L 直4ディーゼルターボ):361万円

●プジョー リフターGT主要諸元

●全長×全幅×全高:4405×1850×1880mm
●ホイールベース:2785mm
●車両重量:1650kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1498cc
●最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
●最大トルク:300Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量: 軽油・50L
●WLTCモード燃費:18.2km/L
●タイヤサイズ:215/60R17
●車両価格(税込):361万円