2021年10月8日、F1第16戦トルコGPがイスタンブールパーク・サーキットで開幕した。初日はドライコンデョンでフリー走行が行われ、1回目、2回目ともにルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5番手、セルジオ・ペレスは4番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは9番手、角田裕毅は11番手となっている。

ハミルトンはエンジン交換で10グリッド降格が確定

第16戦トルコGP初日は路面コンディションに注目が集まったが、2020年で課題となっていたグリップ不足は大きく改善され、フリー走行1回目のタイムは1年前と比較して約6秒も向上。2回目には早くもハミルトンがコースレコードを更新する1分23秒804を叩き出すなど、昨年とは特性が大きく異なっていることから、各チームともマシンバランスをつかむことに時間を割くことになった。

そんな中で好調なのはやはりハミルトンで、コースレコードを更新するタイムを出した後、ロングランでもミディアムタイヤで安定した走りを見せつけた。ただしハミルトンはエンジン交換(4基目)で10グリッド降格がすでに決まっており、オーバーテイクがしやすいと言われるこのコースでどんな戦略をとるのか注目される。なお、カルロス・サインツ(フェラーリ)はパワーユニット全交換で最後尾スタートが決まっている。

中止となった日本GPへの思いを乗せて特別なカラーリングで今週末に挑むレッドブル・ホンダは、フェルスタッペンがフリー走行1回目で2番手、セルジオ・ペレスが10番手。午後の2回目ではマシンバランスを探りながら走行を重ね、2台ともにトップ5に入った(ペレスが4番手、フェルスタッペンが5番手)。

アルファタウリ・ホンダも好調な滑り出しで、ピエール・ガスリーはフリー走行1回目8番手、2回目9番手。このところガスリーに差を付けられていた角田裕毅はフリー走行2回目でタイムを伸ばして、ガスリーに約0.1秒に迫る11番手に喰い込んでいる。

土曜日の予選は雨の可能性もあるという予報が出ている。

●2021年F1第16戦トルコGPフリー走行1回目 結果

1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)1:24.178
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:24.603
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:24.654
4位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:24.842
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:24.860
6位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:24.909
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:25.347
8位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)1:25.382
9位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)1:25.383
10位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:25.459
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18位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:26.424

●2021年F1第16戦トルコGPフリー走行2回目結果

1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)1:23.804
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:23.970
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:24.214
4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:24.373
5位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:24.439
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:24.525
7位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)1:24.660
8位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:24.672
9位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)1:24.756
10位 99 A.ジョビナッティ(アルファロメオ・フェラーリ)1:24.796
11位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:24.882

大きく改善した路面のグリップへの対応がポイント

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「ここトルコGPでは、レッドブル、アルファタウリはリアウイングに日本のファンの皆さまへの感謝を表した『ありがとう』のメッセージを入れて走ります。また、レッドブルは、そのメッセージに加えてホンダがF1に初めて挑戦した当時の『白』を基調としたカラーリングを施したマシンで参戦しています。我々ホンダのメンバーも、チームメンバーともに士気が高まっています 」とコメント。各ドライバーは次のように語っている。

●マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

「ここはとても素晴らしいサーキットでですが、今日は最高の一日にはなりませんでした。フリー走行1回目と2回目で異なることを試しましたが、このコースでのデータはあまり多く持っていないので、改善できる点を探しています。ルイス(ハミルトン)は決勝でグリッド降格ペナルティを受けますが、僕らは自分たちのことに集中しなければなりません。いくつか試してみることがあるので、明日の予選までに改善を果たせればと思いますし、何ができるか確認していきます。レースウイークの残りの走行が楽しみです」

●セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

「ポジティブな初日となり、予選ではよさそうです。今日は路面のグリップ量に驚きました。ただ安定していないので、まだ難しくはありました。コーナーの入口のほうが出口よりもグリップが少ない場面があったので、その特性に合わせなければなりません。ここではメルセデスが強そうに見えますが、今夜取り組んでコンマ数秒向上させ、明日は戦えるようになればと思います。予選向けにバランスを取ろうとするとロングランペースが少し落ちますが、ここはオーバーテイクがしやすく、レースペースが重要なので、どこで妥協するかがカギになります」

●角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「イスタンブールパークはとても素晴らしいコースで、初めての走行を心から楽しみました。徐々に自信を深めることができて、午後にはいいペースを発揮できたと思います。今日のコンディションは風が強かったものの上々でしたが、明日は雨が降るかもしれないので、また難しくなるはずです。天候がどうなるか注視して、できる限り準備はしますが、ここまでのマシンバランスには満足していますし、大きな進歩を見せられていると思います」

●ピエール・ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)

「今日はマシンの感触が最高とはいきませんでしたが、それでもチームは2台ともにいいポジションにつけられたことはポジティブですし、明日はさらに向上できるはずです。アンダーステアになる場面が多く、マシンバランスにはあまり満足できていないので、対処していかなければなりません。これは他の多くのドライバーにも起きていると思うので、改善するために何ができるかを分析する必要があります。フリー走行3回目でも引き続きパフォーマンスの向上に取り組んでいきます」

タイヤを供給するピレリは「トラックコンディションは昨年よりもはるかに良く、ハミルトンのフリー走行2回目のタイムは昨年の同じセッションより約4.5秒も速くなりました。昨年から状況が大きく変わっているため、チームは今日収集された情報を下に最適な戦略を策定することになるでしょう。3つのコンパウンド間のパフォーマンスギャップはかなり小さく、ハードとミディアムの間で約0.5秒、ミディアムとソフトの間で0.4秒と推定されますが、トラックの進化に伴い、このギャップが変化する可能性があります。レースではハードとミディアムのワンストップ戦略が多くなりそうですが、摩耗を軽減することができればソフトが選択される可能性もあります。予選は雨の可能性があり、決勝は乾燥した状態になると予想されます」と分析している。

F1第16戦トルコGPの予選は10月9日日本時間21時(現地時間15時)、決勝は10月10日日本時間21時(現地時間15時)に開始される。

●2021年F1第16戦トルコGP タイムスケジュール

フリー走行3回目:10月9日12時〜13時(日本時間18時〜19時)
予選:10月9日15時〜16時(日本時間21時〜22時)
決勝(58周):10月10日15時〜(日本時間21時〜)