2023年9月7日(米国現地時間)、ロータスは初の4ドア 電動ハイパーGT「エメヤ(Emeya)」を発表した。生産は2024年に開始される予定で、車両価格などの詳細は2023年の第3四半期に発表される予定だ。
ロータスの走りとフィーリングの新たなベンチマーク
先日、[電動ハイパーSUVの「エレトレ」を日本で発表]したばかりのロータスだが、これに続くモデルとして電動ハイパーGTの「エメヤ」をニューヨークで公開した。ロータスのネーミング流儀で車名は「E」から始まるが、その車名は「ロータスがこの新しいクルマに抱く野心とコミットメントを体現するために」選ばれたという。
エメヤは、ロータスが75年間培ってきたエンジニアリングとデザインにおける専門知識と、最新の先進技術を融合させることで、ロータスの走りとフィーリングの新たなベンチマーク(基準)を打ち立てていく。
そのスタイリングは、ロータスのスポーツカーのDNAの強さと4ドアのラグジュアリーさと快適さを結びつけた。ロータスとしては、1990年代のオペル オメガをベースにした[ロータス オメガ]を除けば、エレトレに次ぐ2台目の4ドアモデルとなる。
空気の流れをスムーズにし、クラストップレベルのダウンフォースを生み出す、先進のアクティブ エアロダイナミクス機能を搭載。エレトレで初採用されたアクティブ フロントグリルやアクティブ エアリップ、そしてリアにはアクティブ リアディフューザーとアクティブ リアスポイラーを装備する。
電子制御サスペンションや高度なサステナブル素材なども採用
パワートレーンの詳細は未発表だが、トップグレードはハイパワー デュアルモーターを搭載し、最高速度は250km/hオーバー、0→100km/h加速は2.8秒以下と、世界最速の電動GTの1台となっている。航続可能距離はエレトレとほぼ同じ(490〜600km)と予想されている。350kWのDC急速充電器を使用すれば、約5分の充電で150kmの航続距離を追加できるほか、15分以内に航続距離を80%まで高めることも可能だ。
足まわりには、高度なオンボードセンサーが1秒間に1000回前方の道路を読み取り、最もスムーズな乗り心地を確保するために車両を自動的に調整する、電子制御サスペンションも採用している。
CO2排出量を削減するため、高度なサステナブル素材、具体的にはアルミニウム、アルカンターラ、ナッパレザー、ウルトラファブリックス(ポリウレタンによる合成皮革)だけでなく、ファッション産業から再利用された繊維から作られた新しい高級糸などを採用している。KEFと共同開発した没入型オーディオシステムも搭載される。
エメヤは、2028年までにグローバル パフォーマンス ブランドになるというロータスのビジョンの一部である、ラグジュアリー ライフスタイルの電気自動車ラインナップのフラッグシップモデルとして加わる。前述のように、生産は2024年に開始される予定で、さらなる情報は2023年第4四半期に、そして車両価格などの詳細は後日発表される予定だ。
●パワートレーン構成:ロータス インテリジェント トルク配分によるフルタイム4WD
●電気モーター 前/後:永久磁石式(前後とも)
●トランスミッション 前/後:シングルスピード/デュアルスピード
●最高出力:675kW(905hp)
●最大トルク:985Nm
●最高速度:256km/h
●0→100km/h加速:2.78秒
●80→120km/h加速:2.0秒以下
●バッテリー容量:102kWh