2023年11月24日、F1第23戦最終戦アブダビGPがヤスマリーナ・サーキットで開幕する。3月の開幕戦バーレーンGPから始まった長いシーズンも、いよいよグランドフィナーレとなる。チャンピオンはすでに確定しているが、メルセデスとフェラーリのコンストラクター2位争いなど注目ポイントは多い。

今シーズンのフィナーレ、集大成となるグランプリ

スペクタクルな戦いが繰り広げられたラスベガスGPも終了し、グランプリはいよいよ最終戦の舞台となるアブダビのヤスマリーナ・サーキットに移動する。

ラスベガスGPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが今季21レース中(第6戦のエミリア・ロマーニャGPは悪天候のため中止)、実に18勝目となる優勝を飾った。

当然アブダビGPでも優勝候補の筆頭となるが、シーズン最多勝記録をさらに伸ばすのか、ライバルが王者の連勝を止めることができるのか、まずは注目される。

コンストラクターズランキングでは、メルセデス(392ポイント)とフェラーリ(388ポイント)の2位争いが急接近。チームとしての戦略、チームメイト同士の連携も見物となる。

アルファタウリもコンストラクターズ7位のポジションが見えてきただけに力が入る。角田裕毅にとって、アブダビGPは2021年に自己最高位の4位に入賞した得意のサーキットであり、上位入賞が期待されるところだ。

●■2023年F1ドライバーズランキング(第22戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)549
2位 S.ペレス(レッドブル)273
3位 L.ハミルトン(メルセデス)232
4位 C.サインツ(フェラーリ)200
4位 F.アロンソ(アストンマーティン)200
6位 L.ノリス(マクラーレン)195
7位 C.ルクレール(フェラーリ)188
8位 G.ラッセル(メルセデス)160
9位 O.ピアストリ(マクラーレン )89
10位 L.ストロール(アストンマーティン)73
11位 P.ガスリー(アルピーヌ)62
12位 E.オコン(アルピーヌ)58
13位 A.アルボン(ウイリアムズ)27
14位 角田裕毅(アルファタウリ)13
15位 V.ボッタス(アルファロメオ)10
16位 N.ヒュルケンベルグ(ハース)9
17位 D.リカルド(アルファタウリ)6
17位 周冠宇(アルファロメオ)6
19位 K.マグヌッセン(ハース)3
20位 L.ローソン(アルファタウリ)2
21位 L.サージェント(ウイリアムズ)1
22位 N.デフリース(アルファタウリ)0

●■2023年F1コンストラクターズランキング(第22戦終了時)

1位 レッドブル 822
2位 メルセデス 392
3位 フェラーリ 388
4位 マクラーレン 284
5位 アストンマーティン 273
6位 アルピーヌ120
7位 ウイリアムズ28
8位 アルファタウリ21
9位 アルファロメオ16
10位 ハース12

決勝は夕刻にスタートし、ナイトレースとして開催

アブダビGPの舞台となるヤスマリーナ・サーキットは、1.2kmのバックストレートと連続する90度コーナー、低速コーナーが配された、バランスのとれたレイアウト。アップダウンはほとんどなく、長いストレートがあるものの意外とオーバーテイクが難しく、スタートグリッドを決める予選が重要となる。

ピットロードが特徴的で、ピットを離れた後、コースの地下をくぐり抜けてから本線に合流する形となる。狭いトンネルは滑りやすく注意が必要で、またピットレーンの距離が長くなるため、タイヤ交換のためのロスタイムが通常よりも長くかかることもあり、歴史的にアブダビGPはワンストップが主流となる。

砂漠から飛来する砂で滑りやすいのも特徴だが、決勝レースが日没前の夕刻にスタートし、その後、照明の下での完全な夜間走行となるのが大きなポイント。この時期、降雨の確率は低いが、夜間に向けて気温の低下が著しく、タイヤのマネージメントが難しい。

なお、コース幅が広くエスケープゾーンも多いため、セーフティカー導入は少ない。

2022年はフェルスタッペンがポールポジションから圧勝

昨年2022年のアブダビGPでは、すでにドライバーチャンピオンを決めていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ポールポジションから他を寄せ付けない圧勝でシーズン15勝目を挙げた。

王者がその強さを見せつけた後方では、ルクレールとペレスによる2位争いがヒートアップ。ペレスが早々と2ストップ戦略(ミディアム→ハード→ハード)に出たのに対し、ルクレールは1ストップ(ミディアム→ハード)のまま走り続ける。レース終盤、フレッシュなハードタイヤで追い上げるペレスの方が圧倒的に速かったが、ルクレールが驚異的な粘りを見せて1.3秒強の差で逃げ切り、ルクレールがドライバーズ選手権2位を勝ち取った。

またこのグランプリがF1最終レースとなったセバスチャン・ヴェッテル(アストンマーティン)は10位に入賞、角田裕毅(アルファタウリ)は11位に終わっている。

●【参考】2022年 F1第22戦アブダビGP決勝 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)58周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+8.771s
3位 11 S.ペレス(レッドブル)+10.093s
4位 55 C.サインツ(フェラーリ)+24.892s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス)+35.888s
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+56.234s
7位 31 E .オコン(アルピーヌ・ルノー)+57.240s
8位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+1m16.931s
9位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+1m23.268s
10位 5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス)+1m23.89s
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11位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル )+1m29.371s
14位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+1周
ファステストラップ: 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:28.391

ピレリの分析「多くのドライバーがワンストップを選択か?」

タイヤを供給するピレリはアブダビGP開幕に向けて「 ヤスマリーナのトラックは2021年に改良され、より速く、スムーズになりました。これにより、オーバーテイクの機会も増えました。 ヤス マリーナは、特にフロント アクスルに垂直方向の荷重がかかるにもかかわらず、タイヤには優しいので、C3 をハード、C4 をミディアム、C5 をソフトと、最も柔らかい3つのコンパウンドを選択しました。 これはラスベガスGPと同じです。アブダビGPは夕刻からスタートするため路面温度が上がりませんし、タイヤの劣化は小さくなりますから、セーフティカーなどがアクシデントがなければ、多くのドライバーがワンストップを選択すると思われます」と分析している。

F1第23戦アブダビGPは11月24日13時30分(日本時間18時30分)からのフリー走行1回目で開幕、予選は11月25日18時(日本時間23時)、決勝は11月26日17時(日本時間22時)に開始される。

●■2023年F1第23戦アブダビGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:11月24日13時30分〜14時30分(日本時間18時30分〜19時30分)
フリー走行2回目:11月24日17時〜18時(日本時間22時〜23時)
フリー走行3回目:11月25日14時30分〜15時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
予選:11月25日18時〜19時(日本時間23時〜24時)
決勝(58周):11月26日17時〜(日本時間22時〜)