ベントレーのグランドツアラーであるコンチネンタルGTシリーズの中でもトップモデルとなるのが、6L W12ツインターボエンジンを搭載するスピードである。今回はそんな「スピード」のオープンカー「コンバーチブル」で箱根まで、ウェルビーイングを味わうドライブに出かけ、癒しのひとときを体験した。(Motor Magazine 2022年8月号より)

ベントレーでウェルビーイングを体験した2日間

ベントレー コンチネンタルGTスピードコンバーチブルとともに、プチ旅行を楽しんだ。搭載される6L W12エンジンは、これまでより24psアップし、659psに、最大トルクは900Nm。快適性を掲げる「アズール」の登場により、「スピード」はよりパフォーマンス重視のモデルとしての存在感を増したということらしい。

が、もう、どの道使い切れる領域のパワーじゃない。しかも、アクセルペダルを踏み込んでも無駄にアピールしてくる感じもない。豊かなトルクでゆとりある走りを味わえる、という感覚だ。

高速道路でも、飛ばす気にならない。クルマがそうさせないのだ。別にオープンだからということではない。そもそも、ルーフを閉めて走っていた。すると、静粛性が高く快適で、何も我慢や妥協を強いられることはない。高速道路を降りワインディング路途中の駐車場にクルマを止めた。スタイリッシュながら威風堂々とした佇まいはいつ見てもカッコ良い。走り同様、ハイパフォーマンスを必要以上にアピールしない、アンダーステートメントの美学を感じる。

内装もゴージャスだが、コンバーチブルは、内外装のコントラストを楽しめるのも魅力である。今回の試乗車は内外装とも濃紺だが、素材によってその色味や表情が異なり、美しいコーディネートを見せる。そして、レザーとアルカンターラのシートに身を委ねると、視覚、触感、座り心地など実に心地良い空間に包まれる。

ベントレーでの移動は気持ちを癒やしてくれる

これほどぜいたくなクルマはないと思う。ルーフを開ければ自然の空気や匂いを感じ、陽光を浴びながらのんびりとクルージングできる。そして、その気になればスポーツカーさながらの走りも披露することができる。

最近の日本は四季が曖昧になって、春や秋の快適なシーズンが短い。つまり、オープン日和も少ないということだ。そんなチャンスは貴重だからこそ、コンバーチブルを所有する喜びも倍増なのである。

最近のベントレーは「ウェルビーイング」をコンセプトとしているが、2日間じっくり付き合ってみてその意味を理解した。

本来、ストレスとなるはずの「移動」が、まったく苦にならないどころか、乗るほどにストレスフリーとなり解放されていく。そして、その移動先にある「体験」にも価値がある。温泉やアロマセラピーで癒された気分でさえキープしてくれる。移動の「時間」と「空間」を豊かにしてくれるのはもちろん、人の気持ちまで癒し、豊かにしてくれる究極のグランドツアラーなのだ。(文:佐藤久実/写真:ベントレーモーターズジャパン)

至福のおもてなし体験−箱根・強羅 佳ら久−

2020年10月にオープンした、強羅の大地に佇む落ち着いた和の空気とモダンな過ごしやすさを兼ね備えた高級温泉旅館が箱根・強羅 佳ら久である。全室に、温泉露天風呂があり、名湯と自然を肌で感じるような絶景を独り占めできるのが特徴だ。

ここには旬の食材をぜいたくに使ったふたつのダイニングがある。今回いただいたのは「六つ喜」。日本伝統の会席料理をベースに、旬の素材を驚きある調理法で楽しめる。ていねいに仕上げられた料理は吟味された器に美しく盛られ、目で楽しみ、美味しく味わえる。

ホテル内にある「強羅スパアイオイ」は、五行説と温泉を組み合わせたユニークなスパ。温泉とスパトリートメントのコラボレーションは、癒されるのはもちろん、ボディ、マインド、スピリットのバランスを整え、インナーバイオリズムをベストな状態へと導いてくれる。

●■箱根・強羅 佳ら久

神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-8
問い合わせ:☎0460-83-8860 [https://www.gora-karaku.jp]