DS7クロスバック Eテンス 4×4やDS3クロスバック Eテンスなど、電動化モデル「Eテンス」の市場投入を進めるDS。新車種もリリースするなどその活発な動きから目が離せない。(Motor Magazine2021年9月号より)

DS7クロスバックに新たに加わったEテンス

DSのフラッグシップSUVに加わったのが、DS7クロスバックETENSE 4×4(以下DS7クロスバックEテンス)である。Eテンスとは、プラグインハイブリッド(PHEV)、BEVなどのDSの電動化テクノロジーの総称で、DS7クロスバックはPHEV、CセグメントのDS3クロスバックはBEVにEテンスという名称が付けられている。

このDS7クロスバックEテンスのパワートレーンは、フロントに1.6L 直4ターボ(200ps/300Nm)+110psのモーター、リアに出力112psのモーターを搭載し、システム総合出力300ps/520Nmを発生する。

また13.2kWhのリチウムイオンバッテリーは、リアシート下に配置、室内空間、ラゲッジスペースを犠牲することなく、さらに前後重量配分の最適化を図っているのが特徴である。

さらにフロントはエンジン、リアはモーターで駆動する4WDシステムを採用、ドライブモードは、「4WD」、「スポーツ」、「コンフォート」、「エレクトリック」が用意され、バッテリーに充電が残っている状態のデフォルトは「エレクトリック」モードで、充電残量がゼロの時はハイブリッドモードで始動する。

ちなみに「エレクトリック」モードでのゼロエミッション走行は56km(WLTCモード)となり、駆動用の充電残量がなくなるとエンジンとモーターを組み合わせた効率的な「ハイブリッド」モードに切り替わる。また回生が強めとなる「B」モードも用意される。

「エレクトリック」モードで走り出すととても静粛性が高いことに気が付く。PHEVはモーター走行時に不快な音を遮断するため遮音性能を上げているのだが、DS7クロスバックEテンスも同様に室内に進入してくるのは心地良いモーター特有の走行音だけだ。

走りも魅力的なのだが、それよりも特筆すべきはこのインテリアの世界観である。オフホワイトのレザーの採用やダイヤモンドステッチ、始動時に回転して現れるアナログ時計、菱形をキーデザインとするなどDSらしさに溢れるとても居心地のいい空間である。

新世代のDSを感じさせるエクステリアデザインのDS4

そんなDSブランドは、DS7クロスバック、DS3クロスバック、DS9に続くの4番目のモデルとしてDS4クロスを発表した。SUV+クーペのクロスオーバー的な美しいスタイルを持つ、新世代DSのアバンギャルドなデザインを導入している。

特徴は、従来よりスリムでモダンな新世代のDSマトリクスLEDビジョンヘッドライトと新しいライトシグネチャーとなる。今後はこれがDSのアイコンなのだろう。ちなみにこの新しいヘッドライトは、98個のLEDと3つのモジュールで構成される。

パワートレーンは、180psの1.6L 直4エンジンに110psの電気モーターを組み合わせシステム総合出力225psを発生、リチウムイオンバッテリーを搭載するPHEVで、「エレクトリック」モードでは約50km(WLTP複合)のEV走行が可能。他にも130ps/180ps/225psのガソリン版と130psのディーゼル版も用意される。このDS4は、2021年の第4四半期に本国で発売開始、日本導入時期は未定だ。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和)

●DS7クロスバック Eテンス 4×4 主要諸元

●全長×全幅×全高:4590×1895×1635mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1940kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:147kW(200ps)/6000rpm
●最大トルク:300Nm/3000rpm
●モーター最高出力:前81kW/2500rpm、後83kW/14000rpm
●モーター最大トルク:前320Nm/500−2500rpm、後066Nm/0−4760rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・43L
●WLTCモード燃費:14.0km/L
●タイヤサイズ:235/45R20
●車両価格(税込):732万円

DS4クロスはDSの新Cセグメントカーに設定されるクロスオーバー

●DSらしいデザイン要素を散りばめた自信作

DSの新型Cセグメントとして2021年2月にワールドプレミアされたDS4。その中にSUVテイストのルックスを持つ「DS4クロス」が設定され、欧州では受注が開始された。内外装の基本デザインはDS4の他グレードと共通点が多いが、前後バンパー下部にシルバーの、前後ドアの下部にはマットブラックのプロテクションを装備することでSUV的な雰囲気を演出したほか、フロントドアに「CROSS」のエンブレムが装着されるなど、細部が異なる。