フェラーリは、ミッドシップのグランツーリスモ スパイダーモデル「296GTS」を、Webサイト上で公開した。すでに日本でもお披露目された296GTBの、オープントップモデルにあたる。

2.9L V6ターボにモーターを組み合わせたハイブリッド スーパースポーツ

2021年11月に[日本でもお披露目されたフェラーリ 296GTB]と、今回公開された296GTSとの関係は、今までのフェラーリ V8モデルにおける「GTBとGTS」のそれと同じだ。つまり、GTBは「グラン ツーリズモ ベルリネッタ(クーペ)」の略で、GTSは「グラン ツーリズモ スパイダー」の略となる。

ルーフトップはリトラクタブルハードトップ(RHT)を採用しており、クローズド時のシルエットは296GTBとほぼ同じだ。ボディとルーフはBピラーの上で二分割され、エンジンの前方に平らに折りたたまれる。走行中でも車速が45km/hまでなら、わずか14秒で開閉可能だ。

フェラーリスタイリングセンターのチームは、オープン時にRHTをエンジンコンパートメント内に格納する必要から、新しいトノカバーのデザインを考案した。296GTBのエンジンベイは水平で、250LMをインスパイアした左右のフライングバットレス(飛び梁)に占められていたが、296GTSのテールはまったく独自のデザインだ。

パワートレーンは基本的に296GTBと同じ。最高出力663ps/最大トルク740Nmを発生する、バンク角120度のV6ツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、システム最高出力は610kW(830ps)に達する。モーターのみによる航続可能距離は25km。トランスミッションは8速DCTを組み合わせる。

コクピットは296GTBと同様、SF90ストラダーレに見られたスタイリングの一貫性を活かしてインテリアをレイアウトされた。エンジン停止中は、インパネのクラスターはブラックアウトされる。シートや内装には高級イタリアンレザーがあしらわれ、機能的コンポーネントに使われたテクニカルな新素材がそれを引き立てている。

また、296GTSには究極のハイパフォーマンス仕様である「アセット フィオラノ」パッケージも用意されている。最大パフォーマンスのために一切の妥協を排して、大幅な軽量化やエアロパーツを駆使している。主な装備には、GTレースから生まれ、サーキット走行に最適化された特別なアジャスタブル マルチマチック ショックアブゾーバーや、フロントバンパーに装着すると10kgのダウンフォースを上乗せするカーボンファイバー製ハイダウンフォースパーツがあり、カーボンファイバーをはじめとする軽量素材をキャビンとエクステリアに幅広く使用している。

●■フェラーリ 296GTS 主要諸元

●全長×全幅×全高:4565×1958×1191mm
●ホイールベース:2600mm
●乾燥重量:1540kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:2992cc
●最高出力:663ps
●最大トルク:740Nm/62500rpm
●システム最高出力610kW(830ps)/8000rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:縦置きリアミッドRWD
●燃料・タンク容量:プレミアム・65L
●最高速度:330km/h以上
●0→100km/h加速:2.9秒
●0→200km/h加速:7.6秒
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後305/35ZR20