2020年9月13日、F1第9戦トスカーナGP決勝がフレンツェ近郊のムジェロ・サーキットで開催され、ルイス・ハミルトンが優勝。2位にはチームメイトのバルテリ・ボッタスが入り、メルセデスAMGが1-2フィニッシュを達成。3位にはレッドブル・ホンダのアレキサンダー・アルボンが入った。

好調の予選から一転、フェルスタッペン脱落

ムジェロで初開催されたトスカーナGPは、スタート直後の多重クラッシュでいきなりセーフティカーが出動、さらにその再スタートでまたも多重クラッシュが発生して赤旗中断。再開後、43周目には今度はランス・ストロールが(レーシングポイント)が激しくクラッシュ。修復作業のため45周目で再び赤旗中断となる、荒れた展開となった。

スタート直後の多重クラッシュでいきなりリタイアしたドライバーの中に、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが含まれていた。

3番手グリッドからの好スタートを切ったフェルスタッペンだったが、その直後に急失速。後方集団に飲み込まれたままターン1を立ち上がったところで多重クラッシュに巻き込まれてしまった。これで2戦連続のリタイア・無得点となったフェルスタッペンは、今季の選手権争いで致命的な遅れをとることになった。

一方、前戦優勝のアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーも、この多重クラッシュの中で行き場を失いコースアウト、ホンダにとっては最悪のレース序盤となった。

アルボン孤軍奮闘、ついに初表彰台を獲得

混乱のレース展開でもメルセデス2台が磐石の1-2フィニッシュを成し遂げるなか、レースを盛り上げたのが3位をかけたダニエル・リカルド(ルノー)とアルボンの戦いだった。2回目の赤旗まではリカルドが優位に戦いを進めていたものの、最後の「3ヒート目」はレッドブル・ホンダのペースがよく、アルボンが豪快にオーバーテイク。自身にとって待望の初表彰台を獲得した。

アルボンは最初のスタートに失敗して後退、1回目の赤旗中断からの再スタートでも後手を踏んだが、最後のスプリントレースで素晴らしい走りを見せて表彰台獲得を引き寄せた。

レッドブルというトップチームに在籍しながら、好成績が出せずに批判も浴びていたアルボンだったが、「良かった。ここまで長くかかった気もする。ようやく息をつくことができた」とホッとした表情を見せてシャンパンシャワーに臨んだ。ダニエル・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)も7位に入り、ホンダ勢はなんとかレース序盤の不運から盛り返す結果となった。

次戦第10戦ロシアGPは、1週間のインターバルを挟んで、9月25日にソチ・オートドローモで開幕、決勝レースは9月27日に行われる。

2020年第9戦トスカーナGP 決勝 結果

優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)59周
2位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+4.880s
3位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)+8.064s
4位 3 D.リカルド(ルノー)+10.417s
5位 11 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)+15.650s
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+18.883s
7位 26 D.クビアト(アルファタウリ・ホンダ)+21.756s
8位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+28.345s
9位 7 K.ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)+29.770s
10位 10 S.ヴェッテル(フェラーリ)+29.983s

リタイア 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
リタイア 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)

F1ドライバーズランキング(第9戦終了時)

1位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)190
2位 V.ボッタス(メルセデスAMG)135
3位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)110
4位 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)65
5位 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)63
6位 L.ストロール (レーシングポイント・メルセデス)57

F1コンストラクターズランキング(第9戦終了時)

1位 メルセデスAMG 325
2位 レッドブル・ホンダ 173
3位 マクラーレン・ルノー 106
4位 レーシングポイント・メルセデス 92
5位 ルノー 83
6位 フェラーリ 66
7位 アルファタウリ・ホンダ 53