2022年11月4日、三菱自動車(以下、三菱)は新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ(DELICA MINI)」のスペシャルサイトを開設し、エクステリアデザインを初披露した。2023年初頭に開催される東京オートサロン2023に参考出品し、2023年初夏に発売を予定している。

「デリカ D:1」ではなく「デリカミニ」となった理由は

コロナ禍などの影響もあり、自動車の販売台数は伸び悩んでいるが、軽乗用車は相変わらず好調だ。中でも、スーパーハイトワゴンと呼ばれる、全高が1701mm以上でスライドドアを持つカテゴリーは、軽乗用車全体の4割以上を占めており、今後も年間約60万台で推移すると見込まれている。

スーパーハイトワゴンは、いわゆる標準モデルにカスタム系の2モデルをラインナップするものが多く、三菱もeKスペースとeKクロス スペースをラインナップしていた。だが、スズキがスペーシアギアや[スペーシアBASE]、ダイハツが[タント ファンクロス]といった、アウトドア系の新たなモデルを投入し、人気を集めている。

そこで三菱も今後のマーケット拡大を予想し、eKクロス スペースをベースに、アウトドア系に三菱らしい走りを付加した「デリカミニ」を投入するというわけだ。なお、今回の発表ではエクステリアが公開されたのみで、インテリアやパワートレーンなどは公表されていない。

デリカといえば、2023年には初代が登場してから55周年を迎える、三菱の中核モデルだ。トラックから始まったが、スターワゴンやスペースギアなどといったモデルが人気を呼び、現行型は「デリカ D:5」として、4WDも備えてアウトドアテイストを高めたミニバンとなっている。

だが、軽スーパーハイトワゴンの購入層であるヤングファミリーには、デリカは少し遠い存在だった。そこで、デリカを身近なクルマに感じてもらうために、親しみやすいデリカミニの登場となった。

デリカ「ミニ」というと、かつての名車「パジェロミニ」を彷彿とする人もいるだろう。また、デリカのファミリーにはD:3やD:2もラインナップされていることから、「デリカ D:1」という車名も検討されたそうだが、パジェロミニとのイメージのつながりや、より身近な存在を目指して、デリカミニという車名になったという。

デリカの世界観を軽スーパーハイトワゴンに詰め込んだ

前述のように、今回お披露目されたのは外観デザインだけ。「デイリー アドベンチャー(毎日の冒険)」をデザインテーマに、力強さと安心感を表現する「ダイナミックシールド」に、特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドランプを組み合わせ、凛としながらも親しみやすい表情とした。フロントバンパーとテールゲートガーニッシュには立体的な「DELICA」ロゴを採用している。

ブラックのホイールアーチに加え、前後バンパー下部にプロテクト感のあるスキッドプレート形状を採用し、デリカならではのSUVらしい走破性を表現している。アルミホイールは、タフさを表した形状とスタイリッシュさを持ち合わせたダークシルバー塗装とし、足元を引き締めている。ボディカラーは、デリカミニのコンセプトに合わせて新開発した、都会からアウトドアレジャーまであらゆるシーンに馴染むアッシュグリーンメタリックを新色として採用している。

なお、このデリカミニの登場によって、現行のeKスペースやeKクロス スペースがどうなるのか。また、姉妹車である日産 ルークスにも同様のモデルが登場するのか。そのあたりは、まだ何も発表されていない。

このデリカミニ、2023年初頭に開催される東京オートサロン2023に参考出品される予定だ。そのころには、インテリアなども公開されることになるだろう。そして発売は、初代デリカの発売から55周年となる2023年初夏が予定されている。

軽スーパーハイトワゴンでアウトドア系の購入を検討していて、このデリカミニが気になった人は、まずは東京オートサロン2023で実車の見てからのお楽しみ、ということになるだろうか。それまで待てない人は、スペシャルサイトをチェックしておきたい。

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