2021年11月4日、BMWジャパンはプレミアム ミドルクラスSAVの「BMW X3」のラインアップに、電気自動車「iX3」を追加して販売を開始すると発表した。デリバリーは、本年11月以降を予定している。

X3は、さまざまなパワートレーンをラインナップ

X3は、BMWのミドルクラスSAV(スポーツ アクティビティ ビークル:BMWはSUVをこう呼ぶ)だ。初代は2004年に発表され、現行型は2017年に発表された3代目にあたる。今回、追加設定された「iX3」は、内燃機関を持たないBEV(バッテリー電気自動車)だ。

エクステリアでは、X3をベースに、随所に電気自動車であることを主張するデザインエレメントを採用している。BMWロゴやキドニーグリルのまわり、リアスポイラーの一部、スタート/ストップボタン、シフトノブのまわりなどに青色のアクセントを加え、通常のX3とは異なる存在であることを主張している。

電気モーターの最高出力は210kW、最大トルクは400Nmで、後輪を駆動する。リチウムイオン電池の容量は232Ahであり、一充電での走行可能距離は460km(ヨーロッパにおけるWLTPテストサイクル)だ。急速充電器では最大80kWでの充電が可能で、自宅や公共の普通充電の設備では最大9.6kWでの充電にも対応する。80kWの急速充電利用時は、70分以内で約80%までの充電が完了し、10分の急速充電でも約80kmもの航続可能距離を確保。普通充電においては、一晩(約8時間)で0から100%の状態まで充電することができる。

一定条件がクリアできれば、ハンドルからの手放しもOK

iX3には、BMW社が国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズオフ機能も搭載している。これは、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムだ。この機能は、ドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、ステアリングホイールから手を離しての走行が可能となる。

また、高性能3眼カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した、最先端の運転支援システムも標準装備している。アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、車線変更警告システムおよび車線逸脱警告システム、ステアリング&レーンコントロール アシスト、サイドコリジョン プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィック ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを備えている。

スマートフォンとの連携強化で、優れた利便性を実現

さらに標準装備となるパーキングアシスタントには、車両が直前に前進したルートを最大50mまで記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバースアシスト機能が採用されている。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能だ。

コネクティビティにおいても、「OK, BMW」と話しかける(呼びかける名前は変更できる)ことで、車両の操作や目的地の設定等が可能となっている。Apple CarPlayへの対応、BMWコネクテッドドライブの標準装備により、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信するなど、大きな利便性もある。また、車両のキーを持たずとも、iPhoneをドアハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらにはエンジンの始動もできる。

日本仕様のグレードは「iX3 Mスポーツ」のみで、車両価格(税込)は862万円。ハンドル位置は右のみとなっている。このiX3の登場で、日本仕様のX3はガソリン/ディーゼル/プラグインハイブリッド/モーターと、4種類のパワートレーンが選べることになった(Mモデルを除く)。

●■BMW iX3 Mスポーツ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4740×1890×1670mm
●ホイールベース:2865mm
●車両重量:2200kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:210kW(286ps)/6000rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/0−4500rpm
●バッテリー容量:232Ah
●バッテリー総電力量:80kWh
●WLTPモード航続距離:460km
●駆動方式:RWD
●タイヤサイズ:前245/45R20、後275/40R20
●車両価格(税込):862万円